【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第92章 リゾートアル島 6日目
ビーチボールもいい感じに終わったら、次は隊長たちのビーチフラッグが始まるようだ。距離は3キロぐらい離れているところにポツンと海賊旗が立っている。
「いいか、撮ったやつは親父からアンの極秘写真をもらえるからねい」
「俺が必ずもらう」
「俺さね」
服に差はないので、興味のある隊長たちはみんな参加していた。
『極秘写真って何?というかビスタやアトモスたちは参加しないの?』
「普段からずっと見ている姿だけで充分さ」
「お前はどんな姿でも可愛い妹だから」
そういって、浜辺で寝転んでいた。
『ありがとう!ねぇ、親父様?』
「あァ?」
『なんの写真が入ってるの?』
「あァ…お前が膝で寝こけたときにナースにやられてナース服着てた時の写真だァ」
『うぇっ!?!?』
「「「「なにぃぃぃ!?!?」」」」
「あら、あの写真、まだあったんですね」
「可愛かったわー!」
「ね!」
ナースたちがその姿を思い出すが如くニコニコと話し込んでいる。その先にはメラメラと闘志を燃やして位置についている隊長たちがいた。若干2名ほど本当の炎を出している奴もいるが。
「じゃー、いきますよ」
“よーい!!”と合図を出し、ピストルの音が鳴ると死ぬ気で走っていく隊長たちはその姿は正直醜い。
「蛍火!!」
「きったねぇ!!!」
「そりゃお前もさね」
「僕が先に行かせてもらうよ!!」
技を繰り出すエース、それを避けていくサッチとイゾウ。サッチを踏み越えて一歩前に出るハルタ。ちなみにマルコは…
『1番汚いのはマルコだと思うなー。』
獣化して空を飛んでいた。そして3キロ先に辿り着いたのか急降下してきた。
「そうはさせねェ!!」
「当たり前よ!!」
「アンは渡さないよ!!」
もちろん、旗に届く寸前に弾やら剣やら、炎が飛んでくる。
「お前ら、親父の誇りを傷つける気かよい!!」
『あ、大丈夫ー!!それ、私の水膜ついてるからそう簡単には壊れないよー!』
「聞こえてますかね?」
「どーだろうな。」
「ってか、隊長たちも必死すぎてみえてないけど」
「いま、アンさん、ナース服だけどな」
『無理矢理着せられたのよ!!』
「やっぱり、アンちゃんはナースになりましょう!!」
「今からでも遅くないわ!!」
「グララララッ!!」
『なりません!!』
バンと大きな音が鳴り響いた。