【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第91章 リゾートアル島 5日目
『へぇー、街は思ってたより栄えてる』
「みたいだな。金があんなに売られてるぞ」
街を見ると至って普通の風景に異質に店に並べられている金の山。
「なんかあったのか?」
しばらく街を見て回ると、珍しいと食べ物や、果物、ダイヤルという独自の技術のものがあった。
『ダイヤルはよく使うよね。私たちの海でも出回ってる』
「あぁ。ま、能力者の俺たちには必要ないけどな。」
『そうだね、』
しばらく街を観光していると、目の前に現れた雲でできた像。その像は麦わら帽子らしきものをかぶっており、両手を上げていた。
『これは…』
「あら、青海人の方ね?へそ」
『へそ。この像は』
「あぁ、これはスカイピアの救世主の像よ」
「彼らはゴッドエネルを倒して、我々を救ってくれたんだ」
『へぇ』
「彼らも青海人だったわ、確か名前は…」
「モンキー・D・ルフィとその一味…か?」
サボが発言すると、周りにいた住民はにっこりと笑い、“そうさ”と言って放った。
『やっぱり』
「今じゃ、世界を騒がせる大悪党だからな。」
ここでは、どうやらルフィがスカイピアを救ったようだ。
『ほんと、自慢の弟だね』
「そうだな。」
像を見終わると、街の繁華街へと再び足を進めた。独自の果物はサッチの目を輝かせるだろうと、お土産に包んでもらった。
「相変わらず、家族がいいんだな。」
『当たり前でしょー?白ひげ海賊団は私の命なんだから』
“これはエースでしょー、これはー”と選んでいると後ろから持っていた袋をサボに取られた。
「持っててやる。今日だけだからな?」
『ありがとう』
あれもこれもと買っているうちにサボの両手は袋でいっぱいになっていた。
「まだ買うのか?」
『ううん、もう大丈夫!空島独特の地酒も手に入ったし!』
そろそろ戻るか…と最初来たときの海に戻る。空島も太陽の位置が変わるため、薄暗くなっていた。
「アン…」
『なに?』
「革命軍に本当に来る気はないか?」
『ない』
「即答かよ。くそ〜」
『何回聞いても変わらないよー?でも、もし。サボやドラゴンさんたちに何かあったら私は助けに行くよ。』
「…そうか。」
『当たり前でしょ?』
そう言って、サボの腕を掴むと白々海へ潜った。来た時とはちがい、今回は薄い膜を貼ってから下に沈んだ。
『来れてよかった。』
「そうだな。」