【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第12章 直接対決
『はい、こちらはアンで[ちゅ、中将逃げてください!グアッ]な、何があったんです? 軍曹? ラック軍曹!!』
[やぁやぁやぁ、久しぶりだね。アンくん]
『カージマス中将ですか。ラック軍曹は。』
[あァ、君の部隊か…余計なことを知り過ぎたみたいだね。あちらこちらで…ふッ、死んでるよ]
ドンと金槌で頭を殴られたような衝撃だった。
『な、何を言ってるんですか?仲間ですよ?』
[わたしには邪魔者だった。あァ、君、海賊を倒してくれたんだね。助かるよ、そいつら要求が多くて困っていたんだ。]
『…ラック軍曹…』
[まだ信じていないようだね…自身の目で確かめるといい。洋館のすぐ隣だよ。]ガチャ
洋館から駆け出て、外に出るとそこには、銃や剣で斬りつけられ痛々しい仲間の死体があった。
「…アン…ちゅ、じょ」
『ラック軍曹!! 大丈夫よ!しっかりして!』
「わ…れわれは…正義…のた、めに…動け…たの…でしょぅか。」
『当たり前よ!これからも動くのよ!死んだら許さないから!!』
「ふっ…よかっ…た。最後に…あな…たの…下でよかっ…」
『……ッラック軍曹!! ラックッ!!!起きて!!!』
動かなくなってしまった軍曹…その最後は優しい笑みで終わっていた。
「ふふふふははははっ!!! いい!!いい演出だよ!!!」
『……んで』
「ん、なんだね? 昔から言っているだろう? 声はもっと大きく聞き取りやすいようにと!!!」
『何がダメだったんでしょうか。正義を掲げて…それを貫いた彼らの何がダメだったんでしょうか!!!』
「そんなもの決まっているだろう? 私の邪魔をしたそれだけだよ。」
肝が冷えるような思いだった。この男は自分の私欲のために、仲間を犠牲に…!
『ふざけるなッ!!!!私たちは正義を掲げて!あんたたちに学んで!!ここまで来たんだ!!自身の私欲のために!!!!!!』
「実はね…1番、君が気に入らなかったんだ。私より劣っているのに、私よりも早く中将になり、その若さで大将付きになり!!!全てが気に入らないんだ!!彼らを殺したのは…君だよ。アンくん。君さえ海軍に来なければこんな未来は生まれなかった。君さえいなければ、存在しなければ彼らの未来は有望な海軍だっただろうね。」
『私の…せい……ッ』
私がいたから…みんなは…