【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第89章 リゾートアル島 3日目
『なんか、騒がしいと思ってたけど。なにしてるの?』
「「いたーーー!!!」」
近くでキョロキョロと辺りを見回していたサッチとマルコに声をかけた。どうやら、みんなでゾロゾロとしすぎて、アトラクションに乗るまでいないことに気づかなかったようだ。子供2人が離れたと思い慌てて探していたと言ってきた。
「僕らのデートだったんだからいいでしょ〜?」
『そうだよ。いつまでも子供じゃないんだし。』
「いや、どう見ても2人は子供だよい」
「全くだぜ。」
2人に連行されるように歩いていくとイゾウやエース、サボが戻ってきて、ベックマンやシャンクスまで再び集まった?
「結局この状況かー」
『ねー』
「アン!まだ諦めないでよ?僕がなんとかしてあげるから」
『なんとか…?』
すぐに先ほどの話のことを思い出した。ハルタは自信満々にこちらを見ており、そのまま目線でマルコを見た。遠くを見ているようで目は合わなかった。
「ね?」
『そうだね。』
「よし、まかといて!」
「なんの話だよ?」
「俺たちにも教えろよい」
「やだよ!」
「なんか面白い事とかするのか?」
『いいからいいから!』
次第に日も傾いてきていたので…お開きとして私たちはモビーに戻った。
「また2人で出かけようね」
『もちろん!』
バラバラと部屋に戻っていく。エースとサボはご飯を食べてくるそうで島で別れた。
「アンよい」
『なに?』
「…その、よい。一昨日の夜のことなんだが…」
『うん?』
「俺、全然覚えてなくてよい」
『……へ?』
覚えてない?別に悩むことなんてなかったから全然大丈夫だけど。
「おれ、何かしちまったかよい?」
『…ううん、なにもなかったよ?マルコが酔っ払ってメインマストから落ちそうになったのを助けただけ』
「そうかよい!」
マルコの嬉しそうな顔を見ると少しだけツキリと胸が痛んだ。ハルタがどうにかするとは言ってたけど、これはどうにもならないんじゃないかな。
マルコに別れを言ってから部屋に戻ると疲れた体を癒すようにベッドに潜り込んだ。
『明日は、4日目…サッチか。娼館に行きたいなんて言わないことを祈っておこう』
ベッドに寝転ぶとだんだん眠気が襲ってきた。普段より少しだけ怖い思いをして、さらにたくさん遊んだこともありすぐに眠りにつくことができた。
『マルコ…』