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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第87章 間話 Side.Marco


さすがに今回ばかりは賛否両論だった。親父を若返らそうと思う者、リスクをかけてまでする必要は無いと否定する者。サッチを除いた15名の隊長がわれたのだ。

「お前はどう思う、デュース」
「俺は…2番隊副隊長として、エースの代理として、そして医者として親父には生きててほしい。」
「そうかよい」

デュースは少し顔色を暗くした。それもそうだろう。賛成が7人、反対が7人…あとは俺の意見で決まるんだからよい。

「マルコ。」
「親父には生きててほしいと思うのが本心だよい。だが、そのリスクでお前が万が一にも命を落とす物だったら…それは意味があるとは思えないんだよい。」
「リスクは…俺にはねェよ。アンちゃんのように寿命が削られてることはない。ただ、この力を使ったら、その当人は二度と俺の巻き戻しの力が効かなくなる。それがリスクだ」
「そりゃ…どう言う意味だ?」
「…まとめりゃ、死にそうな怪我をしても助けてやれない…アンちゃんやマルコに頼るしかないってことだ」

口をつぐむ。親父に能力を使ったとして、俺が回復に間に合わなかったら…アンが命を削って直してそのあと死んだら…リスクとは頭に不安ばかりをよぎらせた。

「マルコ…気負うことはないさね」
「そうだよ!どうなっても、僕たちは反対なんかしないから!」
「そうだな」
「気にすることなく、言うといい」
「それが、中立であるお前の役目だろ?」
「俺は…」













話は終わり、暗い雰囲気を吹き飛ばすようにサッチが乾杯の音頭をとった。

「普段長男様には迷惑かけてるからな!」
「お、サッチのおごりか?」
「そんな訳ねェだろ!!」
「こいつがそんな金持ってる訳ないよい」
「それもそうか。」
「で、マルコ」
「ん?」
「アンと何日か一緒に寝ていただろう?進展はあったのか?」
「ブフォッ!!!」
「汚い〜!」

急なビスタからの質問に思わず飲んでいた酒を吐き出した。

「ん、何か変なことでも言ったか?」
「ゲホッゲホッ!!んでそんなこと聞くんだよいッ!?」
「お前たちが好きあっているのは知ってるが?」

ドンと頭を大きく殴られたようだ。あれ…バレてたのかよい?

「え、まさか…隠せると思ってた訳?」
「ほら飲んだ飲んだ。マルコはこういう時鈍いんだねい」

継がれる酒をドンドン飲んでいく。
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