【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第12章 直接対決
「…で、我々は黒電伝虫からこの声が聞こえたので録音しておきました。」
カチッと音がなると話し声が聞こえた。
[で、今日はどんな様子だ。あの海賊たちは]
[そうですね…今のところはいつものようにお金を持ってきては街で女どもを買ったりして遊んでいるようですよ。]
[そうか…そのまま街を壊してくれれば捕まえるんだが…賢い奴らめ。]
[ふっははは。貴方も悪い人ですねぇ…カージマス中将。]
[お前もだろう、ジェント中将]
[いいか、今ここにきているアン中将をなめるな。彼女は素晴らしいほど頭がいいからな。]
[そりゃわかってますよ。ふっははははは!!!]
聞くに耐えない内容だった。海賊から賄賂を受け取っている事実…そして、受け取っていたやつの名前…警戒されている私。もうピースは十分だった。
「いかが致しましょう。」
『あの2人を捕らえます。関係者の洗い出し、まかせました。』
「アン中将はどこに。」
『海賊共を潰してきます。いいですか、無茶はせず、危ないと思ったらすぐに連絡を!』
「「はっ!!!」」
少数なので、見つかりはしないだろうが…万が一のことも考えて水の玉を各1人ずつにつけておく。一回くらいの攻撃は防げる筈だ。簡単に言えば分身みたいなものだ。つけられた本人たちは気付いていないのだが。
『行ってきます。』
「ご武運を祈ってます」
先ほどの服から、白一点の服。そして、背中に見える正義の文字をなびかせて、海賊のいるという洋館は向かった。
津波で全部を流せば一瞬なんだが…それでは島ごとなくなってしまう可能性があり大変危険だ。だから、個人でいき、徹底的に正義を見せつける。
太陽はもう沈んできっており、空は薄暗くなっていた。
『これが夜の街…』
昼間とはいっぺん違った雰囲気を放っている街。そこら中に派手な格好をした娘たちがうろうろし始めていた。
急がねば…歩むを足を早めた。
「がははははッ! おい賄賂は渡してきたのか」
「あい、おかしら!! もちろんですぜェ!」
「そうか!! 今日も俺らは安全に街を歩けるんだな!!
がはははは!」
洋館の中から聞こえる下劣な声。
「今日もいい女がいるんだろうなァー!!」
「あたりまえですぜ!!」
『貴方たちが会えるかは別でしょう?』
洋館の正面入り口の扉をおもいっきり吹き飛ばした。