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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第86章 リゾートアル島 1日目


〔仕方ありませぬ。〕

クロとシロは両端からマルコの落ちる地点まで行くと、合わさって少し大きな猫になった。そして、マルコを口で加えるように受け止めた。

『…マルコッ!!』

下に飛び降りてゆっくりと下されたマルコを確認した。

〔寝てるだけですぞ〕
〔そうじゃな。〕
『みたいだね。』

クークーと寝ていたマルコに少し唖然とした。

「なんだァ?やっぱり潰しすぎたか?」
「そうさね」
「こんなベロンベロンも珍しいから面白いけどね〜」
『おかえり。』

いつものように戻ってきた隊長たちは、マルコの顔を覗き込んでいた。

「なんか嬉しいことでもあったのかね」
「確かにな…今日はよく酒も進んでいた」
「ほんと珍しい」
「「「で、何かしたの??」」」
『そこでなぜ、私を見る。私は何もしてない』
「ふーん、じゃあ、さっきは何もなかったの?」
『…何も、なかった…かな?』
「なにそれ〜」
「俺も聞かせて!アンちゃん!!」
『マルコが朝覚えてたらね。サッチ、運んでおいてね。』

寝ているマルコを世話をサッチに頼むと、再びメインマストの上に戻ろうと足をかけた。

「アン…見張りしてくれてたのか?」
『ブレンハイム…まぁ、酔い潰しちゃったから。』
「明日も出かけんだろ?俺の隊の残り半分でするから大丈夫だぞ」
『…そう?じゃあ、お言葉に甘えて寝ちゃおうかな』
「そうしろ。明日起きれなくてイゾウに責められちゃ敵わねェ」
『そうだね。それは申し訳ないから眠るわ。おやすみ』
「あぁ、おやすみ」
「「「おやすみなさい、アン副隊長!!」」」

待機していた6番隊に見張りを交代して、私は寝室に戻った。

『で、なんでいるわけ?』
「明日は俺とデートだからねェ。服装について言っておこうと思ってな?」
『服装?』
「ショッピングはエースと楽しんだんだろ?なら、俺とは和服姿でワノ国デートでもしてもらうさね」
『ワノ国?…まさか行くの?』
「ハハハッ!違う違う!和を取り入れたものが揃ってる通りがあるんだとよ。そこに行くかって話だ」
『楽しそう!』
「だろ? 明日の朝また迎えに来るからな」

“おやすみ”と言ったイゾウはおでこに優しくキスをして部屋を出て行った。

『ワノ国ね。イゾウの故郷だったよね。』

新しいものを見つけれるようなワクワク感を胸にすぐに眠りについた。
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