【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第86章 リゾートアル島 1日目
『で、おじいちゃんはお休み?センゴクさんときてるの?』
「あァ!そうじゃった!!」
ご飯を呑気に食べていたが、センゴクさんは大丈夫なんだろうか。
「よし、飯も食ったし!アン行こうぜ!!」
『そうだね。おじいちゃん、休暇中に私たちを捕らえにきたら船沈めちゃうからね』
「わかっとる。休暇中は手を出さん。あー、そうじゃ。赤髪のやつも来とるらしいからなあ。充分注意するんじゃぞ!?あと、結婚の相手ができたらまずわしのところに来ること!それから…」
グダグダと長々しゃべるおじいちゃんにさすがに呆れてきたので、おじいちゃんをそのままに静かに外に出た。もちろんご飯代はおじいちゃんが払ってくれるだろう。
「ジジイも後悔してたんだな」
『だね。』
街をまたゆっくりと歩いて行く。
『ね、エース!親父様に何か買って行こう!』
「あ?親父に?」
『うん!お土産ってことで!』
「ニシシ、乗った!」
2人で真っ先に酒場に向かった。
『やっぱり、お酒だよね〜』
「だなー。あ、これ。イゾウの部屋で見たことあるやつ」
『ああ、ワノ国のお酒だよね。美味しいのかな?』
「イゾウは相当なグルメだから、うまいんだろ?」
『へぇ〜。あ、これはマルコがクローゼットに隠してるやつ』
「は?クローゼット?」
『うん。部屋に飾っておくとサッチたちが勝手に飲むんだって言ってた。相当気に入ってるんじゃない?』
「ふーん」
みんなのお酒の趣味はそれぞれだな〜なんて思って、私たちは店主におすすめのお酒を樽で売ってもらった。
「俺が持って行くからな」
『わかってるって。ミケたち合体させれば乗せれるのに』
「それはお前の力だろ?俺は自分の力で持っていきたいんだ」
エースのあまりに頑なな態度に折れた私は1人で樽を持ち上げるエースを見ていた。
『おじいちゃんと話してたら遅くなったから全然遊べなかったね』
「いやいい。生きてりゃまた遊べるからな」
『…そうだね!』
2人で船に戻ると、甲板には親父様が既にいて、酒を飲んでいた。
「グララララ。帰ったのかァ?」
『うん、ただいま』
「これ、親父に!俺たちからな」
ドンッと酒樽を置くと親父様はまた豪快に笑った。
「グララララッ!!こりゃいい!ありがとなァ!」
『「おう/うん!!」』
そのあと、船に残っていた4番隊員が料理を作ってくれてプチ宴になった。