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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第86章 リゾートアル島 1日目


マルコにつけられたマークには気がついている…気づかないフリをした。そのマークについて話せば今の関係は壊れる一言をきっと言わなければならない、言うかもしれない。なんて臆病になった。

先に歩いていたマルコに続いて食堂に入ると、一つのテーブルに山ほど置かれた食べ物の上にねているエースと、それを見ながら笑いながら食べているサボ。

「お、アン!遅いぞ!」
「んがっ!?」
『ごめんごめん…』

ご飯を取ろうとカウンターへ向かった。

「サッチ、コーヒーくれよい」
「またか!お前なぁ!飯、食えよ」

ガシャンと置かれたトレーにはコーヒーと朝食が乗っていた。

「お前なら、この一言で全部くれるだろい?」
「…言ってくれるじゃねェか。」
『サッチ、ご飯ちょうだい』
「お、アンちゃん!おはよ!!」
『うん!おはよ!!』

サッチはトレーをすぐに持って来てくれた。

『ありがとう!』

俺を言って、エースとサボのいる席の隣につく。

「ングッ、服着替えたのか?」
『うん、あれパジャマだったからね。』
「ニシシ、似合ってる!」

顔いっぱいにご飯のかけらをつけながら笑顔で褒めてくれるエースは相変わらずの天然たらしだな…なんて思った。

『ありがとう!』
「んで、2人は今日どこに行くんだ?」
『さぁ?』
「考えてないのか?」
『うん…でもきっと行き当たりばったりって言うのも面白いと思うよ』

そう答えるとサボは少し不満そうな顔をしていたが、すぐにいつもの顔に戻っていた。





ご飯を食べ終わると、エースはすぐに“いこうぜ!!”と手を引いて来たのでサボやマルコたちに“行ってきます!!”と声をかけてモビーを降りた。

「どっか行きてェ所あるか?」
『うーん…じゃちょっとまた歩こう!まだ、奥の方とか見てないんだ。』
「了解!」

2人で手を繋いで外を歩くのはきっとルフィと会う前以来だろう。あの時と比べて私たちは幾分も大きくなり、力もつけた。

「どうかしたか?」
『ん?何もないよ!少し思い出に浸ってたの』
「そうか!!あ、あそこの飯屋うまそうだ!」
『ほんと食べ物のことばっかりだね』
「あァ!!当たり前だろ!?」

ドンッと胸を張りながら言ったエースだった。

『さっきご飯食べたばっかりだから後で!』
「おう!」

「おーい、センゴク〜!!どこに行ったんじゃ〜!?」
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