【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第85章 リゾートアル島 前夜
サッチはこちらが話しかけていると気づいてなかったんだろう。話す途中で片言になり、こちらをようやくみた。
「ほら言った〜」
「人数多すぎなんだよい」
『いや、人数の前に隠す気あるなら髪型くらい変えといたほうがいいよ?』
「そうですわ、すぐに誰か分かりますし」
「特にサッチ隊長とマルコ隊長は髪型を、エース隊長とサボくんは帽子くらい抜いどくべきですわ」
「「ああー…」」
「だから、変装しようって言ったのによ!」
ぐちぐちと喧嘩が始まったので、しばらく傍観していた。
「時間がなくなっちゃいますわ。」
「あ、エース隊長、サボくん。これ、お願いしますわ」
お姉様は私の手にあった紙袋をエースとサボに渡した。
「アンちゃんの小物や服ですわ。万が一覗いたり、汚したりしたら、どうなるかはお分かりですわよね?」
「「は、はい!!」」
「お願いしますわね。皆様もあとつけてこないでくださいまし?」
「これ以上来るようでしたら、この先の6日間、アンちゃんの行動は私たちがずっと一緒になりますからね」
「「「あ、あァ…」」」
さすが、白ひげ海賊団のナース。言うこともそうだが、迫力も全然違う。
「さ、いきましょ!」
『じゃ、よろしく〜』
お姉様方に連れられて、カフェ向かった。
Side.Ace
とんでもねェ覇気だったぜ。ナースって怖いのな。
「エース…お前んところ、大変そうだな」
「そんなことないけど、俺もそう思ったところだ。」
「うちのナースは覇気を覚えてるからよい」
「あの威圧感、お風呂覗いた時以来だわ〜」
「あァ、あのサッチのリーゼント切り落とし事件の。」
「あれは面白かったよね〜」
「なにそれ、聞きてェ!!」
「そこはいいんだよ!!」
「ま、とりあえず、帰るかよい」
マルコたちでもナースには逆らえないと言ったところだろうか。ナース長に渡された紙袋をサボと分け合って持ち、みんなでモビーへ戻った。
「グララララッ、やっぱり追い返されたかァ」
「あァ、かなり怒られたよい」
「そらァそうだ。ナースどももアンも見聞色使えるんだからなァ!!最初からバレてらァ!」
「なにー!?」
「さすが、白ひげ海賊団だな!」
感心してる場合かよ!!うちの女は強いってことを改めて感じた。
「グララララ、妹離れもそろそろできねェと後々嫌われるぞォ?」