【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第85章 リゾートアル島 前夜
みんなはまだ決まらないようで、“あいこでしょ”とまたジャンケンをしていた。
「俺は6日目をもらうよい。」
『へ?』
いつのまにかできていた私のスケジュール帳には、6日目にマルコとでっかく書かれていた。
「楽しみにしてるよい」
『え?え?』
「よっしゃ!!!決まったァ!!!」
にこりと笑うマルコに呆気を取られていたとき、どうやら毎回恒例じゃんけん大会は終わりを迎えたようで、エースが大腕を上げていた。
「よし!!アン!俺は死守したぜ!!」
『はーい、順番に言って!』
「まず、1日目アンとのデートは俺だ!!」
エースはドーンと胸を叩いていた。いや、誰もデートのことは聞いてないけど。
「2日目は俺さね。」
「3日目は僕!!」
「4日目は俺だぜ!アンちゃん!」
「5日目は俺がもらっていいよな?」
『え?』
「「「「え?」」」」
スケジュールを各紙にどんどん名前が埋まって行った中、急に現れた手によって書かれた文字は、“サボ”。
「よ!」
「「「「ぅえぇぇぅぇぇ!?!?」」」」
『なんでここに。』
「悪魔の実食ってから自由に動けるようになったからな!会いにきた!」
いや、その前になぜこの隊長会議にいるのかということだ。
「んじゃ、決まりな!」
すでにスケジュールは埋まっており、消すこともできなければ書き加えることもできないくらい大きくみんな書いていた。
『あはは…で、見張りは?』
「1日目が6番隊、2日目は14番隊、3日目が11番隊、4日目は7番隊、5日目が9番隊、6日目が4番隊だってよい」
私のスケジュールの上に小さく書かれていた番号はどうやら隊の番号だったようだ。
『これまたうまいこと、見張りを免れている人たちが…』
「だよな。俺たち運がいいみたいだ!な、サボ!」
「みたいなだな!」
「いやいや、君不法侵入だからね!」
「改めてしばらくよろしく頼むぜ、アンとエースの家族たち!」
「はぁ…親父には後で言っとくよい」
『コアラには言ってきたの?』
「あー、書き置きしてきたからなんとかなるだろう?」
今頃コアラは怒り狂っているか、暴れているんだろうな。
『ま、いいか。』
「というか!革命軍の小僧とエースは一緒にアンとまわればいいだろ!?」
「それは思ったよい」
「いいだろ?1日くらい〜」