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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第77章 兄妹喧嘩も


「それも、かなーり深いやつな!!」

こいつはテーブルとお皿に頭をぶつけておかしくなったのかな?

『ほんとに?』
「あァ」

なぜ、何もなかったかのようにご飯が食べれるんだ。

『……』
「おーい、大丈夫か?」

左目に少し映る手…

『…エース…右目の前で手振っても意味ないからね』
「そっか…忘れてた。」
『覚えなくてもいいよ…わたしが常に気を付けとく。』
「…馬鹿だなお前。じゃあ俺のこっち側に座れよな。」

トントンと机を指差していた。

『いいの…ここで。前からずっとエースの左側だったから。』
「そっか!」

モグモグと2人で並んで食べるご飯はいつぶりだろうか。落し前戦争以降はあんまり覚えてない。

『あ!!』
「なんだ?」
『見に行かないとだめなんだった…』
「なにを?」

一気にご飯をかき込んで、“ご馳走様”とサッチに返した。

「アンー何すんだァ??」
『上、ドレスローザの監視!』
「俺も行きてェ!!」
『早く食べなよ!』

ガツガツ、ゴクン!そんな音が鳴ること数分後…

「よし、いくか!」
『食べるの早…と言うかまだ口の周りについてるし…ここ』

口の横についているご飯のかけらを取って、エースに見せるとそのまま指をかじられた。

「よし、これで完璧!」
『指食べないで。』
「わりぃ、わりぃ!」

「もうなんなの、あの子たち!」
「可愛すぎる〜!!」
「双子だから許されるあの距離感!」

近くで見ていたナースのお姉様方が何やら騒いでいたがすぐに甲板に向かった。

「あ、そっか今沈んでんだったな」
『沈んでるって言い方悪いな』
「アンにエース…どこいくんだ?」
「イゾウ!」
『今から、ドレスローザの偵察〜!来る?』
「いや、行かねェ。海軍とかに見つかるんじゃないぞ?」
『わかってる!よし、エース行くよー』
「おう!!」

シャボンを出て、エースとシャボンに新たに入ると、ゆっくりと海面に浮上した。

「なんかクラゲ見てェ!」
『そうだね。上がるよー』

パシャンと小さく音を立ててシャボンが海面に浮き上がり、割れる。下に水の膜を張り、2人で海の上に立った。目の前に広がるボロボロの町、ドレスローザ。

『まだ、護送船は来てないみたいね。』

港には海軍の船が一隻あるだけ、見聞色で港の気配を探るとそこに大将藤虎はいた。

『と言う事はまだか』
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