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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第75章 決戦の地


「アンッ!!!」
「…」
『ッな、なんともない!!』

フラリと体が揺れた時、景色が急に変わった。

『ッ…ここは…』
「よォ、なんとか…生きてたみたいだな…ゼェゼェ…」
『それはお互い様でしょう?ロー…』

お互い血に塗れた身体で、傷だらけで…少し離れたところからルフィたちの戦いを見ていた。そんな時、ドフィは覚醒した力で町一帯を糸に変えた。

『ルフィッ…ッゲホ…』
「無理して動かないことだな…その傷…深いだろ…」

糸に掴まれたルフィは何本もの蔦に攻撃をされていた。武装で防ぎはするが、やはり防ぎ切れないものもある。

ドガガガガッとけたたましい音を立てて、戦塵を上げてルフィは攻撃されていた。飛び出そうとするもローに肩を掴まれていた。

「信じてるんだろ?あいつのこと」
『…ロー。』

どれだけ攻撃されようとも、貫かれようとも、操られようともルフィは立ち上がった。そして、それこそ最後の力を振り絞って、ドフィに勝負を挑みに行った。王の台地が徐々に切られていく。鳥カゴはかなり小さくなっていた。

「フッフッフッ!!俺の頭上に立つとは気分が悪い!!」
「なんでもかんでもお前は手の中に閉じ込めて…!!どいつもこいつも操ろうとするから、俺は息が詰まりそうだ!!」
「血を恨め…!!お前たちは操られるだけのゴミとして生まれたんだ!!!お前ら人間と俺は違う!!」
「お前をぶっ飛ばして俺は出ていく!!」
「やれるもんならな小僧ォ!、“蜘蛛の巣がき”!!!」
「“ゴムゴムの”ォ…大猿王:キングコング…!!銃:ガン!!」
「従えねェなら殺すだけ…16発の聖なる凶弾…!!神誅殺:ゴッドスレッド!!!」

ドフィの技、ルフィの技がぶつかり合った。二つの技を重ねていたドフィの技は惜しくも敗れルフィの攻撃を受けた。ゴォンと地が割りながらドフィは地面に叩きつけられた。ガラガラと崩れる町、宙に浮いてきたルフィが下に落ちてくる。

『ルフィッ…ッあ』
「動くなって言ってんだろ?」

ローが能力を使ってくれたようでルフィはレベッカに支えられていた。

[見ろ…お前ら、空を見よ!!!ドレスローザ!!]

スゥと消えていく鳥カゴ…能力者が敗退したことを意味していた。

[消えていくのは…“鳥カゴ”が!、ドフラミンゴの“支配”か!!カゴの外に広がる風景は…切り刻まれた町か…!]
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