【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第10章 裏切り
「アン中将! この資料は。」
『それは、大将の机に…あ、君!そこは違うよ!!』
あの騒動から何週間が過ぎ、私は…いや、私たちはドタバタと書類処理に追われている。なぜかというと…
カラーンカラーン
「大将青キジ! アン中将!!!王下七武海のバーソロミュー・クマ、ドンキホーテ・ドフラミンゴ、ジュラキュール・ミホークがついた模様です!!」
そう、今日定例会…いや、王下七武海の会議が本部で行われる。つまり、あの厄介な海賊たちがまたもや来るのだ。
『はぁ…』
「なになに、何でため息ついてんの?」
『今回から中将になったので絶対参加のようです。』
「そ、じゃあ俺らも向かおうか。」
『はい、青キジさん。』
会議はいつもおんなじところで行われる。そこにくる王下七武海の面々はどいつも名の知れた悪党だ。
「おいおい、アンちゃんよォ、無視か??」
『…ドフラミンゴ…』
「ドフィだろ?? アンちゃん。中将になったんだって?
さっきそこの海兵に吐かs…聞いたんだぜ?」
『今の間違い…新兵を無理やり脅したんですか?』
「俺がそんなことするわけないだろ?」
『どうだか…』
「おいおい、俺以外信じれる奴なんてここにはいないぜ?」
「クハハハ…おめェほど信じれねえ奴はいねぇよ。鳥野郎」
『サー・クロコダイル…あなたもついたんですね。』
「当たり前だ。これは利益と情報のやり取りの場だからな。」
ドフラミンゴと同じくらい厄介な奴…クロコダイル。
「ちょっと、俺のんだから。触らないでくれるー。」
「あ? おいおいおい、アンちゃんは俺と付き合うんだよな?」
『いや、勝手に決めないでください。』
「…うむ、あやつらは少女趣味なのか。」
後ろから少しかしこまった話し方で会話に口を挟んだ。青キジさんとドフラミンゴは相変わらず言い合っているが…サー・クロコダイルはとうの昔に会議室に向かっている。
『…どういう意味ですか? ジュラキュール・ミホーク』
「ほう、我が名前を知っていたか…最近の子供は物知りなものだな。」
『…これ以上馬鹿にすると怒りますよ。』
「そうだぜ、鷹野郎…こいつは俺のだ。手を出すんじゃねェ。」
「やはり、貴様は少女趣味なようだな…」
「あァ、もしかして、アンちゃんの歳のこといってんのか?」