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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第10章 裏切り


「此奴はどう見ても10を超えたところだろう?貴様と何歳差があると思っている。」
『ちょっと…失礼すぎません!?』
「あははは! 鷹の目…アンちゃんは15歳だったよね?」
『いえ、つい先日16歳になりました。』
「え、うそッ!!また俺忘れてたわけ?」
『まぁ、いろいろありましたから。』

そんなこんなで話していると、どうやら私は海軍の父親のもと遊びに来ていた少女(10歳くらい)でその父親は青キジさんと思っていたようだ。

『突っ込まないといけないところは3つあります。』
「うむ、聴こう。」
『1つ目に私は青キジさんの子供ではありません。』
「ほォ」
『2つ目に私は誰のものでもありません。そして最後に…私は遊びに来ているわけではありません。』

都合よく風が吹き、廊下が少し涼しくなる。バサリと揺れる私と青キジさんのマント。そこに大きく描かれている正義の文字。

「ほぉ、主はそうか…大海の天使か。それは失礼した。」
『いえ…って何で手を握るんですか。』
「我も気になっていたからな。我が名はジュラキュール・ミホーク。以後よろしく頼む。」
『海賊とよろしくなんてしません。』

パシッと手をはたき落として、会議室へと足を進めた。
既に着席しているクロコダイル、暴君クマ、月光モリア…どうやら海峡ジンベイと女帝ボア・ハンコックは欠席のようだ。

「よく集まったな海のクズども。さぁ、はじめるぞ。」

元帥の言葉に全員が着席し、大将がいて中将も何名かいる。
ん、まて何名か?
中将は全員参加でなかったのか?

ふと来ていたおじいちゃんの方を見るとニカッと笑っていた。

だ、だまされた…そりゃそうだ、中将は30人近くいるんだそんなにこの部屋に入るわけがない。

「…が……だ。聞いてるのかアン中将。」
『もちろんです。』
「そうか…ならつづける。」
 
資料を見て、説明をする。元帥は眉間にシワをよせ、おじいちゃんは煎餅をかじりながら寝ている。青キジさんはアイマスクで夢の中だし、ミホークは足机の上だし、ドフラミンゴはこっち見ながらニヤニヤしてるし、クロコダイルは紙を砂に変えてるし。

相変わらずといっちゃ相変わらずなんだがもうちょっとどうにかならないのか…はぁ。とため息をついてまだ続く会議に先が見えない思いだった。
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