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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第75章 決戦の地


ビュンッとヒビの中心へ飛んでいくルフィらしきもの。

『月歩ッ!!』

様子を見ようとルフィを追いかけた時だった。

「危ないッ!!!」
『ッルフィ!!!』

勢いをなくしたのか、先ほどの姿はなくいつもの姿のルフィがぶつかってきた。

「ハァ…ハァ…アンか…」
『大丈夫?』

ゆっくりと下に降りると、ルフィを寝かすようした。フラフラで血が出てて、もうとても戦える状態じゃない。

「アンさん!!そいつが謎の剣闘士ルーシーですね!!」
『誰?』

いきなりルフィの腕を掴み話しかけてきたのは、どこかで見たような男。

「ギャッツですよ!!?おい、麦わら!!ドフラミンゴが来るぞ!!どうする、この試合ッ!?何か協力できることはねェか!!」
「…10分ほしい…“バウンドマン”をやったらその後10分は覇気を使えなくなる…俺は逃げ回るけどその間あいつが何するか…わからねェ…覇気さえ戻れば…あと一撃で必ずカタをつけられる…!!」
「あいつの支配は…それで終わるんだな!?おい、10分は稼げば俺たちを“鳥カゴ”から出してくれるんだな!?」
「約束する!!」
「よし!!10分だ!!頼むぞお前ら!!!」
「「「うぉぉぉぉおぉお!!!!!」」」

ルフィとドフィの間に現れたのは山ほどの剣闘士…どうやら、最初に襲ってきた奴が寝返ったらしい。

『ギャッツさん。ルフィを連れて逃げてください。頼みます。』
「アンさんは何を…」
『まぁ、時間稼ぎ?』
「…わかりました!!半分ついてこい!!」

ギャッツさんがルフィを背負い、駆け出した瞬間に壁が壊れて現れたのはジーザス・バージェス。

「ウィーハッハッハ!!死ねェ!麦わらッ!!大海の天使ッ!!」
『バージェスッ!!!水柱ッ!!』

水柱が当たるのと同時に誰かの蹴りが入り、バージェスは飛ばされていった。

「よ!」
「『サボ!!』」
「う!!」
「俺は革命軍の“サボ”…!!“麦わらのルフィ”と“大海の天使アン”は俺の弟妹達だ。あいつらになんか用か?!バージェス !!」
「“麦わら”や“大海の天使”が弟妹!?どこかで聞いたセリフだ…」
「“火拳のエース”もそう言ってたろ?俺たちは4兄妹だ」
『…ふッ』
「“バロナ島の決闘”で…お前ら黒ひげ海賊団がエースを捕らえ、それがあの忌々しい“頂上戦争”の引き金になった…!!」
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