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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第74章 人質


『あ、隕石…』
「フッフッフッ、俺の鳥カゴはあんなもんじゃ破れない」

町がよく見えるこの王宮は空から降ってくる隕石もよく見えた。鳥カゴに当たった瞬間に切れた隕石は下に落ちていく。

『町も、人も燃えちゃうよ』
「あァ…そんなものは燃やしけ…どうせ同じだ。」
『…』

罪のない人を傷つける…でも家族を思う気持ちはとても強い。まるで彼は私によく似ている。家族を1番に…他の人は2の次…。

『ふふ…』
「あ?なに笑ってやがる」
『よく似てるね…私たちは…家族のためになら狂ったように人を殺せる。』
「フフフフフ…言ってくれるじゃねェか。そうだな…俺たちは似てる。」
『…でも…あそこにはまだわたしの家族がいるんだよ。水薙刀…演舞 村雨』

ドフィの手を抜け出して、隕石の落ちた方へ水薙刀から斬撃を飛ばす。斬撃は大気中の水を集め、雨を降らせた。

『ふぅ…これで火は消えるね。』
「アンちゃん…座っとけ」
『逃げてないんだから、多めに見てよね』
「そうだな…」

隕石の近くで降った雨は轟轟と燃える炎を消し、国民、海軍、革命軍、関係なく救った。







Side.Ace

サボと一緒に海軍を止めている時、大将の能力で降ってきた隕石。

「なッ!!」
「弱りやしたね…“鳥カゴ”とやらが邪魔をして…ウチの隕石が切れちまってやしませんか?」

その瞬間に鳥カゴを通過した隕石はいくつもに分かれて町に降り注いだ。

「おい、やばいぞ!エース!!」
「お前は自然系だろ!?安心して体変化しとけ!!」

ゴゴゴゴゴッと大きな音を立てて降り注いだ隕石は町を焼き、国民は逃げ惑っていた。

「あちゃあ〜〜こら…いけねェ、ずいぶん広範囲に…市民の皆さんにお怪我ァねェか!!」
「隕石を落とす時は言ってください、イッショウさん!!」
「あい、すいやせん。落しやした。」
「やる前ッ!!!」

サボも無事に体を変えれているようで風が舞っていた。

「お前さんたち、立場わかってやすか…?」
「まだ能力になれなくてな…いまいち避けちまうよ。」
「だから、大丈夫だったろ?」

サボが海軍のやつの仮面を手で砕いた時…空を雨雲が覆いザーッと雨が降り出した。

「冷てッ!!?」
「こりゃ…なんでまた雨なんて…」
「…アンだな…」

雨が全てを燃やしていた炎を鎮火した。

「なんだ、能力使えんじゃん」
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