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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第74章 人質


「これはこれであいつらに…フフフ」
『なに…ッや!!!』

ビリッと力任せに千切られたドレス…胸元が大きく開いていた。

「フッフッフッ…いい見栄えだッ、このまま襲っちまうのも一興か?」
『冗談でしょ…ッ』

長い舌がベロリと首筋を伝う。

『ん…っぃた』

チクリと刺すような痛みが首、胸へと落ちていく。

『や、め…』
「フフフ…抵抗しねェのか?ヤっちまうぞ?」
『ッ!!』

未だに胸元から顔を外そうとしないドフィを力一杯に退けた。

『水鏡!!ッやっぱり!!』

ホワンと浮かぶ水を鏡のようにした。自分の首や胸を確認すると赤いマークがいくつも散っていた。

「フッフッフッ、これであいつらも怒り狂うだろうよ」
『…あいつらだけじゃなくて…これは…』

“やばい”そう確信した。前にレイリーにつけられた時も大騒ぎになったんだ。

『お風呂入ってくる!!』
「あ?馬鹿言ってんじゃねェ…お前はここで俺とあいつらを待つんだよ」
『…そんなの、』

サボとエースに殺される…。

「フッフッフッ、見ろよ。ピーカが町の地面に入ったぜ?」
『そうみたいね』

ドォン、ガシャンと大きな音が響く。ルフィたちが戦っているんだろう。物が壊れる…町も、人も…。






Side.Ace

俺はサボと合流して、その後作戦を練った。そして至った結論は…“とりあえずルフィを助けるか”という物。アンはバケモン級に強いし…なんとかなるだろ。多分今もドフラミンゴと話してんじゃね?となった。

「どうしても…どいていただけやしませんかね。」
「そうだなァ…海賊“麦わらの一味”及び…それを手助けする戦士たち」
「それらに危害を加えようとする者を…この先に通すわけにはいかねェな。」

俺たちは海軍大将藤虎の目の前に…海軍の前に立ち、足止めを行った。

「海賊の援護は“革命軍”の…“白ひげ”の隊長としての仕事ですかい?」
「そうだとしても、“革命軍”としてもこの道は通さない…いや、間違えた。」
「俺は自由にやらせてもらってんだ。それに…」
「「兄として…だ!!」」
「ほう、一体どちらのお兄ィさんでしょうね」

藤虎と俺たちの睨み合いにチャチャを入れたのは海軍の下っ端だった。それをきっかけに戦いは始まった。

「火拳ーーーッ!!」
「風拳ーーーッ!!」

炎が風を巻き込み威力を上げて敵陣へ向かった。
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