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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第74章 人質


「当然の権利だ…俺たちは来るものを叩き潰し…消し合うもの達をゆっくり傍観していればいいんだ…」
「回りくどい…ドフィ、俺は…」
「ぶふ〜〜〜っ!!!」

真剣に話している彼らの会話を遮るような笑い声…それはピーカの声を馬鹿にしたように笑っていた。一瞬でドフィと最高幹部のピーカ、ディアマンテ、トレーボルはその男を睨みつけた。

『…』
「うわァ!!す、すいません!!ピーカ様!!」
「お許しを!!コイツ新入りで、不意を突かれたというか…!!」
「生き埋めだ…!!貴様を石の中に。」
「ギャァァァァァ!!」
「待って、ピーカ様ッ!!」

ベビーの止める声、そして鳴り響く銃声。男はベビーの能力の銃で撃たれていた。

「あなたが手を下せば死体も残らない。遺族が困るわ」
『…蛟玉…』

パシュと放つ水の蛇はその男を崖の下へ突き落とした。

「悪いな…ベビー5、アン」
「俺は8歳で母を失い、10歳で父を殺した…「幹部」以上のメンバーは長く苦楽を共にした俺の“家族”だ。俺にはコイツらしかいない…!!家族を笑う者は俺が許さん…!!いいな…」
「「「はいッ!!」」」
「アンちゃん案外、俺のファミリーが好きなんじゃないか?」
『…短い間だったけどお世話になったから…その人が馬鹿にされるのが許せなかっただけ。後、私が落とさないとあなた切り刻んでたでしょう?それじゃあベビーが撃った意味がないじゃない。』
「…そうだな。フフフ、嫌いじゃないぜ?そういうサバサバしてるところ」
「おいおい、ドフィ…いちゃつくのは後にしてくれ。俺たちはそれぞれの場所に行くぜ?」
「あァ…頼む」

そう言ってトレーボル、ディアマンテ、ピーカ…以下幹部達、ドンキホーテファミリー下っ端達は去っていった。

「本当に俺の女になる気はないか?」
『…ドフィ…言ったでしょう?私は親父様を誇りに思ってる。それに貴方じゃないのよ。私が欲しいのは…』

今頃、二人でモビーについてる頃だろうか。

「フッフッフッ…憎いねェ、嫉妬しちまうぜ。そんなにお前が思っているなんてな…」
『…どうだか。』
「こんなに示してんのに分かんねェのか?」

クイッと顎を人差し指で持ち上げられる。

『何するの?』
「ナニ…か?今はしねェ…よ…ッ」
『ん…ッや!いちいちキスしないで!!』
「噛むとはやってくれんじゃねェか。まぁいい」
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