【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第74章 人質
私が貼り付けにあっているのは王宮の屋上。そこには何千にも人が集まっていて、ドンキホーテファミリーか揃っていた。
「アン…あなた…」
『ベビー…ごめんね。私、記憶戻ったの』
「…そう。」
ベビーは悲しそうな目をしていた。楽しかった頃を思い出す。
「ローたちの狙いは“SMILE”だろ?」
「んねー、ドフィ…俺たちは「工場」を守らなくていいのか?」
「開かねェよ、海楼石だ。鍵もここにあるしな…」
ドフィが鍵を見せた瞬間、スパッと鍵が切れた。
「えェ!!?いいのか!!?」
「敵に希望などいらん…それにしても非力…まだ幼い少女一人守れんとは…トレーボル」
「黙れラオG!!実年齢少女じゃねェよ!!」
トレーボルの失態…ディアマンテの失態…最高幹部が呆れる。
「んねーねードフィ!!シュガーについちゃあ本当に悪かった!!両手両足不自由になった男がまさかシュガーを気絶させるとは…!!想像できるか!?んねー!!」
「“メラメラの実”もそうだ!!革命軍のNo.2と白ひげんところの火拳のエースが出場してるなんて想像ができねェ!!」
「言い訳などするな!!見苦しいバカ共め!!見GUるしいの“G”!!」
「過ぎた事だ…お前らを責めても時間が戻るわけじゃあるまい」
「んね〜〜ッ!!さすが我らがボスだ!べへへ!!ザマみろ、ラオG!!」
「そこまで言うなら許されよう!!」
『ふ…相変わらず家族には甘いのね…』
「それはお前も同じだろう?フフフフフ」
ドフィは糸を使って私を貼り付け台から引き下ろし、自分の膝の上へと侍らせた。
『こんな血塗れの女に何か用?』
「怒るなよ…俺の女を抱いちゃいけねェのか?」
『私はあなたの女じゃない』
「…ドフィ!!遊んでるところ悪いが…こうなってきちまうと海軍が邪魔だな…“藤虎”をどうする!?」
「奴との話は済んでる…海軍は俺たちを狙っちゃ来ねェ…が藤虎は利用し終わったら消えてもらおう…あれを生かしていい事はねェ。一筋縄じゃいかねェとは思うが」
ドフィたちの会話に参加する気はないので静かに町を見ていた。
「海軍も海賊も…!暴れていいのなら…俺一人で充分だ…!」
「フフフ…そう急ぐ事もない…いいかこのゲームは国王を決する“選挙”だ。ドレスローザの国民に問うた!!王にふさわしいのは“リク一族”か“ドンキホーテ一族”か…国民が王を選ぶ!」