【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第73章 暴かれた国
Side.Low
饒舌な演説の最後に言われた個人的な連絡…と言う名の人質宣言。相変わらずやること全てが腐ってやがる。あいつに反応したのは俺だけじゃなかった。
「あ!?なんでアンがッ!?!」
「なんであいつがここにいやがる…」
「なんだ?トラ男も知ってんのか!?」
「麦わら屋もか?」
「アンは俺の姉ちゃんだ!」
そうか…確かあの頂上戦争の時もそんなこと言ってたな…。
「トラ男はどんな知り合いなんだ!?友達か!?」
友達…か…
「おい、ルフィ!今はそんなこと言ってる場合じゃねェぞ!!」
「そうだな!ドフラミンゴをぶっ飛ばして、アンを助ける!!んで、アンを仲間にする!!」
「馬鹿言ってんじゃねェ…あいつは俺んところに入れんだよ」
「負けねェぞォォ!!」
こいつ、人の話を聞いてやがらねェ…とりあえずこの海楼石の手錠をどうにかしないと。
Side.Sabo
ドフラミンゴから付けられた賞金3億ベリーに、エースと俺が入ってることが驚いたがそのあとのアンの人質宣言。
「ありゃ…黙ってられねェな」
「どうした、サボ」
周りを見渡すと火の手がボーッと縦に上がるところを見つけた。
「ハック…悪いがやることがある。あとで必ず合流するからな」
俺はすぐその火の手が上がるところに飛んだ。アンからもらったこの能力…使いやすいな。行きたいところに行ける。着いた場所にはやはり1人、かなりの人数から狙われていたエースがいた。相手には一般人もいるようで戦いにくそうにしていた。
「…竜の咆哮!!」
竜巻を意識するように下に落とした風の渦…それはエースだけを囲い、周りの剣を弾き、銃弾を弾き、盾となっていた。
「サボか?」
「よっ!戦いにくそうだな」
渦の中心で2人で話す。
「さすがに一般人には炎で焼き尽くすなんてできねェからな。つか、したらアンに殺されるし」
「確かに、あいつそういうところ厳しいもんな」
「サボの風でとりあえず追い返せないか?」
「まあ…細かいコントロールはまたなんだが…やってみるか!!」
エースとは違うか自然系と言うこともあり大雑把なコツを聞いた。
「お前…教えんの下手だな…」
「うっせ…」
自分の元々使っていた技に合わせるように…な…。
「竜の息吹ッ!!」