【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第72章 三つ巴
「おい!!!ミンゴォーー!!お前、よくもトラ男を!!」
「“麦わら”ァ…てめェにとやかく言われる筋合いはねェ…!ローは元々俺の部下!!ケジメは俺がつける!!」
ルフィは外に出たいようだが…ここの鉄格子には海楼石が仕込まれていて触るだけで能力者にはかなりのダメージを与えてしまう。ルフィの仲間であろう…サムライさんと、えっと…ゾリくん?はローを取り戻すべくドフィに向かっていった。
「あいつらじゃ無理だよい」
『マルコは行きたい?』
「いや…親父に害がないなら興味ないよい」
『そう…同じく』
今回は傍観者を決め込もうと2人で言い合って、ひたすらコロシアムの外で行われている戦いを見ていた。ゾリくんは盲目のおじさんに相手されていた。
『正義…ってことは…』
「あァ…海軍大将藤虎、最近上がったところだよい」
『そうなんだ…』
結局サムライとゾリくんは2人とも負けてしまったようで、ローは海軍大将藤虎とドフラミンゴに連れて行かれてしまう。
「フッフッフッ…そんなところで何してんだァ?アンちゃんよォ」
『中の見学だけど?』
「フッフッフッ、まぁいい。あとで迎えにくるからな」
『…分かってる。』
「本当に生きてやしたか…“大海の天使”ポートガス・D,アン」
『はじめまして、藤虎さん。』
挨拶をすると、眉間にシワが寄っていたが気にしないでいた。
「このことは上層部に報告させてもらいやす」
『どうぞ?別にこちらは困らないので』
そういう時2人は王宮の方へ飛んでいった。
「アンなのか?」
『ルフィ…久しぶり。』
「ッ俺は信じてたからなッ!!泣かねェッ!!」
大きな目を涙いっぱいにして口を必死に結んで耐えていた。
『そうね、ありがとう!』
「ッう”ぇ、う”ぁぁー!!」
「泣かないっつたろい?今…」
お礼を言うと、泣き出してしまったルフィの手をとりあえず引いて出口を探した。
「おで、ぜっだいミンゴをだお”ずがら”!!」
『うんうん、がんばろうね。』
「いつまで泣いてんだよい、こいつは」
「ヒックなんで、こいつ喋ってんだ…鳥?」
「なんでそこに疑問持つんだよい」
『この不死鳥はマルコだよ。一回会ったでしょう?』
「え?会ったか?」
ルフィは必死に頭を捻っているが、やはり思い出さないようだ。
『あ、痴態くん…』
「お、トサカのやつ!!」