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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第72章 三つ巴


Bブロックはどうやらかなりの強者の集まりのようで、みんなが盛り上がって注目をしていた。

『本当に残酷な試合…』

リングの外にも中にも生存の道はない。立ってしまったら、それは死ぬか生きるか。ドンドン倒れていく人に気分が悪くなりそうだ。

「おいおい、何してんだよい」
『なにが?』

急に観客の女の奇声が上がり出した。

[唖然ーーッ!!一体どこまで人を馬鹿にするのかバルトロメオォ!!なんと大衆の面前でアレを露わに用を足し始めた!!コロシアム始まって以来痴態ーー!!]

「お前は見るない」
『あ、ちょっと!』

急に覆われた左目は私唯一の目。真っ暗になってしまったのに放送は続く。

『まだなの?』
「あァ」
『なにがどうなってるの?』
「アナウンスあったろい?男のアレ出しながら小便してんだよい。んで、今魚人の奴がやられたよい」
『見えない!』
「よし、見てもいいよい」
『もう、何よー』

目を開けた瞬間、ものすごい突風がコロシアムを駆け抜けた。

『ッ何が…』
「目は傷ついてないかよい?」

ヒョイと覗きに来たマルコはまたリングを隠した。

『大丈夫!どいてよ、』
「よい。」

リング内を見るとそこには血塗れの王が1人倒れており、痴態を犯した奴が立っていた。

[Bブロック、勝者は…畜生ッ!!バルトロメオー!!]
「てめェら、全員地獄に落ちろォ」

またもやブーイングの嵐だった。

『あの男なんなの?』
「能力者だろうない。」

いつまで経っても出てこないエースとルフィ、サボにそろそろ嫌気が差して来ていた。

「お、ついに来たみたいだよい」

マルコが指差す先にいたのはルーシィと書かれた派手なシャツを着たおじいさん…いや、あれ…

『変装のつもり?』
「ほー、同じ双子でもやっぱり頭の出来は違うみたいだねい」
『どういう意味よ』
「エースはあいつが弟だって気付かなかったよい」
『はぁ!?あんなに付け髭感でて、しかも特徴ともいえる麦わら帽子なんか黒い布つけただけよ?』
「あァ…隣にいてもただのおじいさんだと思ってたよい」
『信じられない…私より長くいたのに。』

どうやら話してある間にも試合のゴングはなってしまったようで、戦闘は始まっていた。

『ルフィなら心配ないでしょうけど…この試合って何ブロックあった?』
「確か、Dだったかよい」

エースはエントリーできたのか…
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