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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第72章 三つ巴


Side.Ace

試合をするためにさっきマルコと話していたじじいに続き、俺も〔スペード〕としてエントリーをした。

「にしてもすげェ人だかりだな。そんなに俺の力が欲しいのか?」

余計な発言は慎んだほうがいいみたいだな。殺気だった奴らばかりで一言発するたびにピリピリした雰囲気が伝わってきやがる。

「いいな…こういうのは久しぶりだ。」

俺は限りなく戦闘に近いこの雰囲気を楽しんでいた。そんな時にどうやら揉め事が起きたみたいであのじじいがその中心にいやがった。

「何してんだ?」

「やめやい!ドアホ!!仕掛けたのはそこのデカブツだ!退場ならそいつやい!!」
「もう、意識はねェけどな。」

とてつもないでかい奴らが揉めていたルーシィと書いている服のやつを助けていた。

「「いろんな奴がいるなー…あ??」」

声が重なったのは、あの時のじじいだった。

「おい、じいさん。あんたみたいなのはここにいちゃいけねェと思うんだがよ。」
「なんだ、お前…」
「あんたもメラメラの実を狙ってきたのか?」
「あァ…あれは誰にも譲らねェ」

ぴりりとした覇気に覚えがあった。おい、もしかして…。

「あ、おい…」

そう声をかけようとした時にはルーシィの姿はなく、頭をかいた。

「まさか…ルフィか?」

それいえば、マルコがアホだとか、兄弟をやめろとか、なんか抜かしてたな…これのことか。

「いや、言っとけよな。」

俺は特に準備をすることもなかったので試合を観戦していた。Aブロックは始まってものの数分で終わりを迎えた。

[Aブロックの勝者は「覆面の男」!!“Mr.ストア”!!]

と放送が入ったので、ツラでも拝んでやろうと身を乗り出した。

[おつと!!その男が今覆面をとったァ!!]

ざわり…俺の中の血が騒いでいた。そいつの顔はあの時にずっと見ていたもので、生きていたのかと歯軋りをした。

[なんて事だ!!我々はこの覆面の男を知っているーーー!!そしてこの異常なる強さにも納得せざるを得ない〜ッ!!波乱の幕開け!意外な出場者!Aブロック「バトルロイヤル」勝者は!!泣く子も黙る「四皇」黒ひげ海賊団ッ!!一番船船長!!ジーザス・バージェス !!!]
「ウィーハッハッハッ!!」

「…あいつ」

まだ俺の能力を狙ってやがったのか…相変わらずしつけぇ奴だ。
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