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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第71章 本当の記憶


なるほど、そういうことね…。

[で、俺はお前を連れて帰る算段を立ててるって訳だよい]

マルコから受けた説明で分かったことは2つ、1つはエースたちはメラメラの実をアホみたいに巡って戦ってること。それもお互いに姿をわかっておらず。2つ目は今は…

『幹部たちがいないってことね。』
[そうだねい。]
『そ、じゃあ私もコロシアムの様子でもみようかな〜』
[は?お前なァ…普通は今のうちに逃げるモンだよい]
『でも…それじゃあ面白くないでしょう?』
[馬鹿言ってんじゃねェよい。]
『マルコも来たらいいよ。不死鳥として。待ってるから』

一方的にガチャンと切ると、私はすぐにドフィに連絡をした。

[俺ァ、忙しいって言わなかったか?]
『私もコロシアムを見たい』
[あ?]
『お願い、ダメ?』
[フッフッフッ…可愛いアンちゃんの願いだ。ただし、護衛をつけさせてもらうぜ?]
『…いいわ。すぐに準備する。間に合うかしら。』
「…間に合わせろ。」

急に後ろに現れたドフィは海楼石の錠の鍵を外してくれた。

『…服装は?』
「そりゃァ、ドレスコードだろ?俺はいかないからな…ディアマンテに送らせる。用意ができたら言え」

そう言って消えて行ったドフラミンゴはきっと彼の能力で出来た糸人形なんだろう。

服を着替えた。前にベビーと買いに行ったドレスは海をイメージしていてビスチェタイプのロングフィッシュテールのドレス。ストラップ付きの高いヒールもベビーが選んでくれた。

「こりゃ…珍しい格好だねい」
『遅い…マルコ』
「悪いねい…いい女すぎて間違ったかと思ったよい。」
『お世辞はいいから。早く乗って。』

肩を指差すと不死鳥の姿のまま、肩に爪を立てないように乗っていた。

『もう少し小さかったらいいのに。』
「無理な話だねい」
「準備はできたのか…なんだその鳥は」
『家族…いいでしょ?何もさせないわ。ディアマンテは優しいから許してくれるでしょう?』
「おい、よせ、俺は優しくなんてない」
『いえ、優しいわ』
「そんなに言うなよ」
『でも、本当に優しいでしょう?』
「あァ、そうだな。俺は優しいから許してやる。ついてこい」

ディアマンテに続きコロシアムへ向かうと特別VIP席に案内された。

「ここで大人しく見ていろ。」

部屋から出て行ったディアマンテ…それを見計らってマルコは元に戻った。
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