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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第8章 赤と白の宴


『いえ、なりません。』
「なら、俺の嫁に『なりません!』…ちっ」
「グララララ。なんだ鼻垂れ小僧。またふられてやがるのかァ?」
「うるせェよ!!!」

話が長くなるのも困るので、私は船の淵にそっと立つ。

『お世話になりました。今回は監視という名目でしたので戦争の意思はないようなのでこれにて失礼します。次会ったら逃がしませんからね。』

そのまま中を一回転するように海に降りる。

「「「お、お、お、おい!!!」」」
「だぁっはっはっは!!! そうだ、アンは能力者だったな!」
「おい、マルコ…送ってやれ…グララ」
「あぁ、わかったよい。親父」
「なに!?! マルコが行くなら俺も!」
「俺ァそんなに運べねェよい!」

体を不死鳥に変化させた。青い鳥が近づいてくる。

『結構ですよ、不死鳥マルコ…海流を操れば1日もかかりません。』
「こらァ、親父の命令だよい」
『いいです…わたしは海軍です。海賊の施しは受けません。』

そのまま、力を抜くと足元からゆっくり海に沈めていった。

『わたしは水、どこにでも溶け込めるんです。では、両船長によろしくお伝えください。って言葉が変ですね。どうやら、私は貴方たちに絆されてしまったみたいです。』
「またこいよい、おめェなら親父も歓迎するだろい?」
『そうですね…どうしようもなくなった時は…いきますね。』
「あ、そォいや、お前の名前聞いてないよい」
『…ポートガス・D・アンです。 ファミリーネームは内緒なんですけど…話しちゃいましたね。フフフッ…さよならです』



Side.Marco

チャプンと波音を立てて、その姿は見えなくなった。
海に完全に溶け込んだのか、もう海流に乗ったのかはしらねェ。
俺の前から消えたときのその笑った顔が年相応に若く…天使のように思えたのは船の奴らには言えねェない。

「はァ、ポートガス…ねい。」

翼を一回二回と大きく羽ばたかせると、船で待つ仲間…親父のもとに急いで飛んでいった。

「あいつは…大人すぎるねい」

呟いた一言は暗い暗い海へと消えていった。









その後順調に能力を使い、海の散歩をした後海軍本部のあるマリンフォードについた。空が明るくなった朝方の話だった。

『一度家に帰ったら怒られるかな。』

そんなことを思いながら、海軍本部へ向かった。
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