【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第9章 怒りの果ては…
『おはようございます…青キジさん。』
「ん…あぁ、やっと帰ってきたのね」
『はい、お待たせしました。元帥に連絡していただいてよろしいでしょうか?』
「えェー、めんどくさいー。」
そう言いつつも、青キジさんは電伝虫を使い連絡を取り始めた。
プルプルプルプルプルプル ガチャ
「あ、もしもし? センゴクさんですか?」
[なんだ、グザン。]
「アンちゃん。帰ってきましたよ。」
[なに!? すぐこっちに来るように言うんだッ!!
あ、お前もくるんだぞ!!]ガチャ
電話の向こうで慌ただしく、叫ぶ声が聞こえていた。これから、何を言われるか…それを想像するだけで大きなため息が出る。
「おいおい、何しちゃったの?アンちゃん。」
『……バレたんですよ。』
「何が? ファミリーネーム? それとも…」
『思っているとおりの物ですよ…はぁー。』
「俺がため息ついたいんだけど…」
コンコン「大将青キジ。アン少将…元帥がお呼びです。」
「はぁぁぁー、行けばいいんでしょ。」
『はい、すぐ向かいます。』
案内するように前を歩く新兵は緊張してるのか少し肩が震えていた。
『青キジさん、その覇気しまってあげてください。可哀想ですよ』
「あぁ…ごめんごめん。でも…俺だけじゃないよ」
『みたいですね…もう大丈夫ですよ、帰ってもここからは君には耐えられないだろうから。』
「は、はい!!では、失礼します」
重く漂う空気、これは覇気…それも覇王色ってことはセンゴクさんか。あとは、もう…
『空気が重いです…』
「こりゃ、サカズキにボルサリーノも来てるぞ。」
『入らなきゃダメですか?』
「そりゃ、そうでしょうよ」
扉を開くと重苦しい雰囲気とともに、目に入った真ん中で怒りマークをつけている元帥センゴク。その右隣には席が3つ並べられており、赤、黄色と目に入る色。三大将の赤犬、黄猿…そして、席に着いた青キジさん。そして、左隣には煎餅をかじり緊張感のかけらもないおじいちゃん…その隣に座る参謀おつるさん。
「おぉー、アン! 元気にやっとるか!!」
『…おじいちゃん…』
「黙っとれ!!ガープ!!とりあえず、そこに座ってもらおう…おい!」
席に座るとガチャンと重苦しいものがつけられた。
『海楼石…どう言うことですか?』