【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第8章 赤と白の宴
「グララララッ、何事だ、マルコ!」
「おいおい、こんなところで寝てんのか?」
いつのまにか、船長さん同士がきていた。
「ほお、お前…覇王色も使えたのか!」
『いや、これは…あの…』
「ますます気に入った!! 俺の船にのれよ!!」
『いやです』
「グララララッ、振られてやがるじゃねえか。お前、この間の海軍の小娘だな。なんでここにいやがる。」
『誘拐されたんです。』
「誰にだ? グララ」
『赤い髪で左目に3本の傷があって、パイナップルを好きな人。』
「赤髪の小僧か…グララッ!!!で、パイナップルは…」
「親父! そりゃマルコのことだ!」
『花剣のビスタ…ダイヤモンド・ジョズ…』
「パイナップルかッ!!だぁはっはっは!!」
「うるせェよい! 赤髪!!!」
ニコニコしながら詰め寄ってくる赤髪、イライラしながらくる不死鳥のマルコ。どちらも厄介だ。
「で、用は終わったのかい、親父!」
「あァ、他愛のねェ話だァ…迎えてやれ。」
「「「「おっしゃああああ!! 宴だァ!!!」」」」
「悪いな、白ひげ。俺の嫁が世話になった。」
「あァ…ん、嫁だァ?? グララララッ、そりゃ聞き捨てなんねェなァ?」
『いや、断固して違います。 付き合う予定もありません。』
「ぐっ…また振られたか。まぁいい、いつでも会えるしな!」
『いえ、もう帰ります。 用は終わったし。』
「そういうない。 飲んでけよ、大海の天使。」
『やっぱり気づいたんですね…パイナッ…ッ不死鳥のマルコ。』
「今の言い直しは気にくわねェない」
「俺はサッチってんだ!! 名前教えてくれよ、俺の天使ちゃん」
『俺の??』
「ばか言え!! アンは俺んだ!!」
「いーや、俺を選ぶね!!」
なぜか目の前で競い合っている、フランスパンと赤髪。ほんといい加減にしてほしい。まだ、酒も入っていないのになんでこんなにうるさいんだ。
「落ち着いたのか? アン…」
『ベック…どうして助けてくれなかったの?』
「俺の手助けなんざ、いらねェだろ? 海軍少将様」
『皮肉ね…あんなに海賊はうるさいのね。』
「お頭や、あいつはまぁたしかにうるせェが…誰も咎めたりしねェ。それが海賊ってもんだ。」
『……海賊…ね。』
遠い日に海賊になると言っていた兄弟思い出した。もうかれこれ5年くらいは会えてない。今頃どうしてるだろう…