• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第64章 欠けたカケラ


全世界を瞬く間に埋め尽くした【大海の天使 ポートガス・D・アンの死亡】と言うニュースは新世界だけでなく、彼女に関わっていた全ての人に衝撃を走らせた。

海軍本部

「こんなの嘘に決まっとるじゃろうが!!」
「落ち着け、ガープ!!」
「アンはそんな簡単に死ぬ奴ではないわッ!!」

グランドライン ルスカイナ島

「嘘だ、こんな記事嘘だろ!?」
「私も先ほどニュースクーが運んできた記事で目を疑ったよ」
「どうなってんだ!?つい最近、あったところなのに!!」
「落ち着け、今事実確認をしている。君は修行に集中しろ」
「できるかよ!!姉ちゃんなんだぞ!!」
「それはアンくんが望んでいたことか!そんな事でいちいち手を止めていては仲間に会えないだろう。それはアンくんが喜ぶと思うか!!」
「ッ…やる。」
「それでいい」

女ヶ島 アマゾンリリー

「こんなでたらめな記事を書いたのは誰じゃッ!!」
「姉様、落ち着いて…!」
「こんなもの、嘘に決まっておるッ!!アンが死ぬなど…ッあるわけが…なかろうッ」
「「姉様…」」

新世界 ドレスローザ

「おいおい、こりゃ、何の冗談だ?」
「若様…冗談じゃないと…連絡が」
「アンちゃんが? 俺の約束を守らずに死ぬわけなんてねェだろ!からかってんのか?」
「ちがッ」
「フフフ…俺ァこんな記事信じないぜ?アンちゃんよォ」


記事を見て信じるもの、情報を疑うもの、確認するもの、そして…信じないもの。それほどまでに彼らは彼女を信頼し、励み、競い合い、愛していたのだろう。


情報が発信された3日後…海には沢山の花が流れた。

「アン…ゆっくり眠れよい」
「俺はお前の分まで生きるからな」
「オレたちは旅を続ける…」
「それがお前の願いだったもんな」
「グララララ…親より先に死ぬなんて親不孝な事してんじゃねェよ。バカ娘が」


「アン…たとえ、お前が海に還ろうが俺の伝えて気持ちは変わらない。愛してる。」
「お頭みたいなのに惚れられて疲れたろ? ゆっくりに眠れ」
「また遊びにこいよ。幽霊でもいいから!」
「悪戯でも何でもしに来いよ!」


「アン…俺はお前のことを愛しつづける。また会いたいよ」
「初めての友達だったのにな…ゆっくり眠ってね」
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp