【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第63章 落し前戦争の開戦
『…まだ死なないの?』
何度も斬りつけた。それでも膝を折ることしかなく、倒れることのないこと巨体。
「ゼェ…ハッ…まだ負けねェつった」
『時間がないの…ッ水流弾!!!』
ドンッと大きなものをサンファン・ウルフの腹なら撃つとようやく貫通したようで、白目を向いて倒れた。
『…ハァ…ハァ…ッ』
思っていたより時間がかかった。モードを解いて、砂浜に戻ると見聞色を使い、他の敵状況を確認した。
他の黒ひげの一味も全員が気絶か死んでるかのようで立っているのは家族だった。
「アンッ!!」
「何してんだよいッ!!」
駆けつけてくれたのはマルコとエースで、何か焦ったような顔をしていた。
『いいから…早く親父様のところ行こッ…』
「おい、無理すんなって」
「お前はじっと…」
マルコが言葉を発したと同時に聞こえた地響き。そして、黒ひげの高笑い。
「ゼハハハハハハッ!!!ようやく…ようやくだッ!!!」
『…まさか…』
マルコたちに支えながら向かった黒ひげと親父様がいたところ。そこには血に塗れて倒れている親父様…。そして、両手を持ち上げて喜んでいる黒ひげ。
『親父様ッ!!!』
「「親父ッー!!!」」
3人で駆け寄ると、親父様はまだ小さくだが息をしている。
「まだ、息があるッ俺がッ…」
「ッグァ」
『ッな…』
3人同時に走った痛み…自然界の能力者の3人が同時にだ。
「ゼハハハハ…俺の仲間がそう簡単にやられるわけないだろう?どうだ?覇気を纏った剣を味わった感想は…」
ニヤリと笑うティーチに後ろを振り向くと倒して倒れていたはずのラフィット 、ヴァン・オーガー 、ドクQが私たちにそれぞれ刃を突き立てていた。
『水散弾ッ!!!』
身体の水を使い、球を撃つと瞬時に離れた3人。
「ゼハハハハ…あァ、本当にいい能力だ。もったいねェ。今からでも遅くないぜ、アン。俺の仲間になれ」
『ッなるわけないでしょう!』
立ち上がって、ティーチに向かい合った。駆け寄ってきたサッチたちにエースたちの止血は任せた。
「いいのか、そいつらを後ろにして…」
ニヤリと笑ったティーチに何かを感じて後ろを向くと、さっきの3人がさらに攻撃を仕掛けてきていた。
『ッさせないッ!!!』
「ゼハハ…後ろを取られたら負けなんだよ、アン」
水を放ち水圧の壁を作った。