【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第63章 落し前戦争の開戦
Side.Ace
「ったくしつけェッ!!!」
何度炎をつけようが、こいつはしつこいくらいに俺に挑んでくる。
「ウィ…ハッハ…こんなのでやられるか」
「やられてもらわないと次にいけねェだろうが!!」
アンはもうすでに倒していると、わかった。何つった?あの覇気ってやつだ!!
「火拳ーーーーッ!!!」
「グァァァアッ!!」
何度目かの攻撃でやっと吹き飛んだあいつは、何処かに行った。その時、海の方からかなりの大きな音…
「何の…お、と…アンッ!!?」
そこには、でかい巨人に一撃を入れてその血で赤く染まる妹。
「なんだよ、あの姿…」
そこには俺の見たことのない姿…まるで…龍の化身
「んなこと考えてる場合じゃねェ!!!」
俺は一目散に海に向かって走り出した。
Side. Marco
「ったく、気持ち悪い女だよい」
「つれないねェ…ムランフッフッフッ。私もそれには同感だよ」
攻撃をしてもしても避けられて、避けての繰り返し。
「早い事決着をつけないとねい」
みんなが心配だよい。
「よそ見かい?」
一瞬の隙を突いて、間合いを詰めてきたカタリーナ・デボン に不死鳥化で距離を開けた。
「いい男には…私みたいな女がいいと思うんだよ」
「あいにく、俺は好いてる奴がいるんだよいッ!!」
「なんだ、女付きかい。私が殺したいのはあの子なんだけどねェ。」
そう言って指をさしていたのはアン。
「私は女の首を斬って、それを飾るのが趣味なのさ。あの女は美しい。ぜび、私のコレクションにしたいね」
「そりゃ、お前を生きて返すのはできないみたいだよい」
「ムランフッフッ…あんたの好いてるのはあの女かい」
「余計なお世話だよいッ!!」
蹴りを入れた時だった。飛んできた何かを避けたら、あの女は一緒に吹っ飛ばされていった。
「な、なんだよい」
そのまま後を追うと、
「こいつは…エースと戦ってたやつじゃねェかよい?」
2人は一緒に伸びてるがこれはこれでいいかよい。
「足くらいはやっとくかねい」
俺は躊躇なく女の足を自分のその不死鳥の爪で折った。その瞬間聞こえた大きな音に振り向くとそこにはさっきまで普通だったアンが血塗れになっている姿。
「どうなってんだよいッ!!?」
俺は急いでその場所へ向かった。