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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第1章 思えば始まりはいつも…


『いやいや、おじいちゃん。そんな急に言われても…』
「そうか?でも、前から言っておったじゃろう」
『でも…お願い、もう少しみんなでいたいよ。ルフィも来たばっかりだし、みんな、仲良くなったら行くから。』
「んー、そうじゃな。あいつもまだ馴染んでおらんしな。よし、また来る。」

おじいちゃんは納得したようで、“ルフィによろしくー”と言って帰って行った。

やばい…エースになんて言おう。

ーーー
ーー


ルフィが来てから1週間…エースとサボは相変わらずの対応で、それでもルフィは頑張って追いかけていた。それは、今日も同じだった。

「じゃあ、行ってくるなー!アン!」
『行ってらっしゃい、2人とも!』
「あァ」

いつもようにサボとの待ち合わせ場所に歩いていくエース、その後を追うルフィ。私もいつものように午前中に家事を済まし、外でおじいちゃんに習った六式や覇気を鍛えていた。

「戻ったぞ…」
『おかえり…あれ、ルフィは?』
「しらねェ」
『もう。すぐ戻ってくるかな?』
「いいだろ、あいつのことは、飯作ってくれよ」
『人事なんだから。戻ってこなかったらどうするのよ!』
「そのまま野垂れ死ぬだけだ。」
『エースッ!!』

エースは大きな獲物を持って、中に入って行った。ダダンに呼ばれる声もあり、私は森を見てからすぐに中に入った。




それから、1日、2日、3日と待てどもルフィは帰ってこなかった。

『ねぇ…ルフィ、まだ帰ってこないよ。』
「しらねェよ」
『ねぇ…』
「ッうるせェよ!アン!!あんなやつ、どうでもいいだろッ!!!俺たちはサボといればッ!!!」
『本気で言ってるの??』
「…チッ!!」

エースは私の問いかけにも答えず、その場を去って行った。

「なんだい珍しいね、あんたたちが喧嘩するなんて。」
『たまには兄弟喧嘩も必要なのかもしれないね』
「おんなじ悪魔の子なら、あんたもなに考えてるかわからないね」
『何か文句あるの?  ダダン』
「はッ!!文句しかないね!!」
『そう…』

ダダンとの口喧嘩もそこそこに私はまたいつもと同じ毎日を過ごすのだった。それから、ルフィが帰ってきたのは1週間後の夜のことだった。
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