【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第1章 思えば始まりはいつも…
「いいから、降りてこい!お前らに会わせたい奴がおる!」
『会わせたい奴?』
能力を解除すると、水は重力逆らわず落ちていく。
「お、おい、アンッーーー!!」
エースはもちろん、私も下に降りる。
いや、エースの場合はドシーーンと音を立てて落ちた。
「よくやった、アン!いくぞ、エース!!」
俵担ぎのように抱き上げれたエースとおじいちゃんの後ろを一歩遅れてついて行った。
「戻ったぞォォーー!」
バンッと大きな音を立ててと扉を開けると、ダダンが座っておりその横には凄い勢いでご飯を食べている子供がいた。
「帰ったね、悪ガキどもにガープさんッ!さァ説明しておくれ! こいつはなんなんだい!」
タダンの指の先には一人でご飯を食べている子供に向いている。
「わしの孫じゃ」
「へ?」
「え?」
『ん?』
「「「はぁぁぁぁぁぁーーー!?!?!」」」
「こ、こいつ、あんたの孫なのかい!?」
「あぁ、名前はモンキー・D・ルフィ!正真正銘、わしの孫じゃ…あ、これ言ってよかったか?」
「「知らねーよ!!」」
“よろしく!”と笑う小さな子は私たちの3こ下ということが分かった。
「ほら、挨拶せんかい、2人とも!」
「あ? なんでだよ!」
「今日から一緒に住むんじゃ、仲良くせい!」
ダダンは猛反対していたが、お構い無しに話は続いていた。
「俺はルフィ! ゴムゴムの実を食べたゴム人間だ!俺のパンチはピストルみたいなんだぜ!!」
『こんにちは、ルフィ…私はポートガス・D・アン。ほら、エースも挨拶しなよ』
「はッ、なんで俺がこんな奴に!」
『こっちは、私のお兄ちゃんでエースって言うの』
「勝手にするんじゃねェよ!」
「エースに、アンだな!よろしくな!!」
「俺はよろしくしねェ。サボんとこ行ってくる」
そういうと、エースは外へ飛び出して行った。
「ま、待ってよ、エースゥゥ!!」
ルフィはエースを追いかけて行った。
『ルフィ…大丈夫かな?』
「心配いらんじゃろ…あ、そうだアン」
『なに?』
「お前の海軍入りが決まったぞ」
「「「はッ???」」」
『え? 海軍って15歳以上でしょう?』
「お前は特別に10歳から入れることになった。また、迎えにくる。」
『いや、10歳って今だし…』
「そうなのか?じゃあいくか!」