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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第63章 落し前戦争の開戦


船が島へ着いたのは夜明けだった。そんなに距離は離れていなかったが、夜はとりあえず体力の温存のために海の中に停泊をした。

『そう…』
〔邪魔な奴が立ってるんだ。ここにずっと〕
〔でかい…足かじったけどびくともしなかったんだ〕

子供のように話す海王類たちに返事を返す。どうやら黒ひげは本当にいるようで、囚人のかなりでかい巨人が進路を塞いでいると愚痴をこぼしていた。

「グララ…アン、あげろォ」
『はい!』

モビーを浮上させる。ザパァンと大きな音を立てて、島の正面に着いた。

「あ、なんだ?」
「船長、ティーチ船長、起きてください。」
「あ、なんだぁ??」

堂々と眠りかけていてくれたようで、そのまま寝てくれていたら楽だったのにな…なんて思う。

「久しぶりだなァ、ティーチ」
「ゼハハハハ、親父ィィ!久しぶりだなァ、こんなところでなにしてんだァ!?」
「お前ェが親父を馴れ馴れしく呼んでんじゃねェ!!」
「エースもいるのか…久しいなッ!!」
『よくその口が聞けたものね…』
「アンもか!!なんだ、仲間にでもなりに来たのか!?」
「冗談はやめろいッ!!」
「俺たちは!!」
「「「「落し前をつけに来たッ!!!」」」」

船から降りるみんなの足場を海で固定した。モビーに合図を送ると、モビーは後ろへ下がるっていく。そして、前の島へ向かって引き返した。

「ゼハハハハ!!なんだ、あいつらは逃してやるのか?」
「お前なんて俺たちだけで十分だよい!!」
『1人残らず、殺ってあげる。』
「望むところだッ!!」

能力者は今のところ、ティーチ以外はいないはず。でも、強い…。

「船長、こんな老いぼれさっさと倒そうぜ!!ウィーハッハ!」
「ティーチ…てめェは仁義をかいた。生きてる価値はねェ。落し前…つけさせてもらうぜ?グララララ」
「ゼハハハハ!!来てみろ!!」

『大津波ッ!!』

みんなを乗せた波が島へ押し寄せた。そして、島に入った瞬間戦闘は始まった。

「火拳ーーーッ!!!」
「そんなの聞かねェぜ!!ウィーハッハ!!!」

各隊長が1人に対して、1人を相手にする。親父様はもちろんティーチへ。

『お前は私が相手だッ!!シリュウ!!!』
「フッ、やってみろ。」

インペルダウンの看守をしていた男“雨のシリュウ”。肉を切る感覚を楽しむ剣士だと聞いた。

『纏い…水剣』
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