【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第60章 遅れたが…
店をブラブラと見回っていると、可愛い服や水着が沢山あった。マルコは文句も言わずに買い物に付き合ってくれた。
『赤と青か…うーん。どっちも捨てがたい。』
今はオフショルダーのTシャツの色を悩んでるところだ。
『でも、服も青系統ばっかりだしたまには赤も「青のが似合ってるよい」え?』
「アンには青がよく似合うよい」
『う、うん。ありがとう。じゃ、こっちにする!』
と、レジに行こうとするとさっさと服を持ってマルコが先に会計をしてしまった。
『なんで払うのよー!!』
「いいんだよ、奢られとけばよい」
『返すー、』
「他のに金使えよい。」
マルコはお金を受け取ろうとせずに“よいよい”と言って済ませてる。
「おーい、アンちゃーん」
『あ、サッチ!』
「俺もいんだろ!?」
『…エースも』
「なんだよ、そのついでみたいなの!!」
『いいじゃん、細かいな〜』
「何してたんだよ、マルコと」
「買い物だよい。アンはあんまり欲がないようで困ってるよい」
「へぇ〜…マルコと2人でね〜。」
サッチがニヤついた笑みをこっちに浮かべていたので、マルコから蹴りが入っていた。
「ん? 新しい腕のやつ買ったのか?」
『あぁ…マルコがプレゼントしてくれたの。エースのはこっちの手!』
右手につけられたマルコからのもの、左手にはエースからのお揃いのブレスレットがついている。
「ん、俺のもつけてんならいい。似合ってるぞ」
『ありがとう!!』
こうしてる間にも後ろではマルコ対サッチの喧嘩は繰り広げられていた。
『そろそろ、宴の時間だね。私荷物置いてくるから、そのあと合流するよ』
「着いていくか?」
『いい、すぐそこに見えてるし!』
マルコたちはそのままにしてモビーまで一直線に走った。すでに隊員たちは移動を始めており船までの間に何十人とすれ違う。
「アン副隊長!早くきてくださいねー!!」
「俺ら待ってるんで!!」
『うん、すぐ向かうよー』
親父様も移動したようで船は見張りの隊しかおらず、その人数も最小限だ。
「あれ、アン副隊長。宴にはいかないんですか?」
『ううん、荷物おきにきただけだよ。みんな行けないのかな?』
「ジャンケン負けたんですー。」
「みんな必死だったんで、文句も出なかったです!」
『そうなんだ。それは残念、またの機会に』