【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第60章 遅れたが…
街に着いたのは、電話をした2日後。
「やっと着いたな!!」
『うん。じゃ、町ではそれぞれ隊長に従って動くこと!滞在は3日間!仕入れは3日目に行う事とする!!』
「「「はい!!!」」」
船がつく前に連絡事項を伝えていると、青い鳥が甲板に降り立った。
「おっ、マルコ!」
「お疲れさん」
「戻ったよい。連絡事項は…」
「アンちゃんに今聞いてた。」
「そうかよい。」
船は数分のうちに西側の港に着港した。
「いいか、海軍はいないと思うが、問題は起こすない!特にポートガス兄妹!!」
「『え?』」
「俺たちが起こしてるわけじゃないけどな。」
『勝手に寄ってくるだけだし。』
「お前さんたちはな、そもそも服を着ねェから襲われるんだ。親父が有名なだけに狙われるんだぜ?」
「親父を隠すなんて出来ねェ!!」
『いや、隠せや…その背中のマークは流石にわかりすぎでしょ。』
「アンちゃんのナイスバディに刻まれたマークも目立ってるけどな?」
サッチが舐めるようにこっちを見てきていたが、エースがその自慢の頭を少し燃やして止めてくれた。
「アンをイヤらしい目で見てんじゃねェ」
「お、俺の髪が…」
「お前さんが悪いな。」
「じゃ、あとは隊長に任せるからない。出港には遅れるない!!」
「「はい!!!」」
各隊長へは見張りの順も全て伝えていた。唯一、不安だった2番隊はデュースにも伝えておいたので問題はないだろう。
「ちなみに、1番隊は最終日が船番だよい。3日目だ!!忘れんなよい!!」
「「「はーい」」」
1番隊を含め、見張り番以外の隊員たちはどんどん島に上がっていった。酒場の場所も伝えてあるので夜はそこで宴になるんだろう。
「アンはどこかに行くのかよい?」
『ん?んー、色々ぶらぶらしようかなって思ってる。』
「そうかい。じゃ、俺に付き合ってくれないかい?」
“え?”その声も宙に消え、マルコに腰を抱えられながら上陸した。
「ちょっと行きたいところがあってねい」
『う、うん…手を引っ張らなくてもちゃんといけるよ?』
「お前は迷子になりそうだからよい、いいだろい?」
嬉しそうな顔で言われて仕舞えば、断れない。
『仕方ないな…』
マルコはどんどんと町中へ歩いて行き、一軒の店の前で止まった。
『ここ、アクセサリー屋さん?』
「出来てるかい?」