【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第59章 節分とは
『節分??』
私は食堂でイゾウと文化について話していた。そして今日が節分だということを教えてくれた。
「あァ、俺たちはワノ国では、2/3は節分って言ってな。豆を巻いて邪気を払ったり、恵方巻を食べたりするのさ。」
『へぇ〜、楽しそう。恵方巻っていうのは美味しいの?』
「中身にもよるが、おにぎりを細長くしたやつだ。」
『食べてみたい!!』
「サッチに頼んでみるかい?」
『してくれるかな〜?』
サッチに目線を送ると、気付いたようで話を聞きにきた。
「俺にあつーい視線送って何かな?アンちゃん」
『熱い視線は送ってないけど…あのね、お願いがあって』
「ん?」
『イゾウの国の話を聞いてたんだけど、今日は節分って言って邪気を払う日なんだって、でねその日は恵方巻っていうものを食べるんだって!食べてみたいの!』
「恵方巻ー?なんだそりゃ」
「海苔を敷いて、酢飯、そしてまぁ具材は適当に入れてくるりと巻いたやつさ。作ってくれないか?」
「んー…ま、いいでしょう。可愛いアンちゃんのためだ。」
『わーい!!』
この時、私はイゾウがニヤリと笑っていたのを知らなかった。
「出来たぞー」
『わぁー!!』
あれから数時間後の夕食の時間。サッチはイゾウ監修の元、恵方巻を作ってくれた。噂を聞きつけたエースも来ていて、私と同じように未知の食べ物に目をキラキラと輝かせていた。
「これが恵方巻ッ!!どうやって食うんだ!イゾウ!!」
「そうさね…アン、エース。こうやって持って…」
イゾウは一つ恵方巻を手に持つとそれを縦にした。
『へぇ〜縦に食べるんだね。』
「そうさ、あとはかぶりつくだけだ。」
「『いっただきまーす!!』」
ガブッと噛み付くと、一口では食べきれないので、もぐもぐと咀嚼をしてとりあえず噛み切ろうと試みるがなかなか噛みきれない。
『んー、んー』
「なにしてんだい…アン」
Side.Marco
食堂があまりにも賑やかだから来てみれば、アンとエースが何やら黒いものを縦に持ってかぶり付いていた。
「何してんだよい…ッ!!」
「「「ブッ!!!!」」」
入りきらない太さの食べ物に苦戦しているアン。こりゃ、絵が良くないよい。
近くにいる輩を見ると、下のモノが起きているやつがいた。
誰だよい、こんなの教えたやつ。