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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第58章 訓練始めます!


船の出航準備ができた。長かったようで短かった無人島では“死ぬ気で鍛えましょう合宿”が終わりを迎えた。

『楽しかったね〜』
「おう! これで俺は無敵だな!」
『何言ってんの? 覇王色はまだ扱えてないでしょうが!』
「いいんだよ!!」
『よくない!!』

「グララララ、仲のいいこったなァ、マルコ」
「そうだねい、兄妹にしちゃ距離が近すぎると思うがない」
「お、マルコの嫉妬か?」
「サッチ、あんまりからかってやるな。」

「アン副隊長!向こうで訓練しようとしてるんすよ!手合わせいいですか?」
『うんうん、もちろん!』

「なァ最近アンちゃんって下の隊員たちにやけに人気出てきたよな。」
「それは俺も思ってたよい」
「どうなってんだ?」
「あんな厳しいの組んだんだから、普通は引かれると思うんだけど。」
「そりゃ、アンがつんけんしなくて優しくなったからだろ?」
「お、エース。どう言うことだ?」
「ほら、昔のアンって距離置いてただろ?厳しかったり、仲間優先しすぎたり、この間の島では終始楽しそうにしてたからな!」
「そう言うことかい。アンの魅力に気付いた輩が大勢いるってことかい」
「ほォ、それは…」

ゾクッと何か嫌なオーラを感じて、後ろを振り向くと隊長たちがこちらをじっと見ていた。

「なんかしたんすか?」
『いや、エースとサッチの部屋のエロ本に落書きしたくらいしか思い当たらない。』
「なんでむしろそんなの…」
『洗濯物回収に行ったら落ちてたから。大量のティッシュもあって生々しかったから…面白半分で。』
「「「そりゃ、隊長たちが悪い」」」
「俺のお宝に落書きしたのはお前かァ!!」
「男の部屋にズカズカ入ってきて、悪戯とかやめろよ!!」

エースとサッチがこっちに走ってくるので、全力で逃げた。甲板はまた笑いで溢れていた。

「全く、アンにも困ったもんだよい」
「俺たちはお前さんに聞きたいが…」
「まだ恋仲にはなってないのか?」
「よ、よい!?!///」
「グララララ、バレてねェと思ってたのか?」
「サッチから大方聞いたが、本当かどうか怪しくてな。」
「で、どうなんだい?」
「う、うるせェよい!!」
「グララ、お前ェもまだまだ若ェな。マルコ」
「親父まで…からかうなよい」

珍しくマルコが赤くなっているのを横目で見た。
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