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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第58章 訓練始めます!


「こりゃァ、また沢山取ってきたねい」
「おう、助かるぜ!!果物はビタミンが豊富だからな!!」
『みんなが修行の成果を見せてくれて沢山取れたのよ。』
「そりゃ、いいことだい。」

果物の入った籠を見つめてにっこり笑うマルコ。機嫌はいいようだ。

「おーい、マルコ!!お前に似てる果物見つけたんだ!!やるよ!!」

“はい!!”と勢いよくマルコの上に乗ったものはパイナップル…の果肉部分。

「…よい」
『あれ?上の葉っぱは?』
「見ろよッ!!マルコの真似〜!!」

そう言ってエースを見ると、頭に何かを乗せている。

『あ…プッ…』
「あはははッ!!!」
「なんだそりゃ!!!あははは!!」

エースは頭にパイナップルの葉の部分を乗せて“よいよい”行って甲板を走り回っていた。プチンと何かの切れる音、そして隣で勢いよく燃え上がる青い炎。

『お、怒ってらっしゃる!!!』
「あ?」
『い、いえ!!』
「エースよい…ちょっくら話があるんだよい。こっち来いよい」

もはや話では終わらないと言う雰囲気を醸し出しており、エースも顔を真っ青にしている。笑っていたはずの他の隊員たちは見て見ぬ振りをして仕事に戻っていた。

「や、やめ…悪かったッ…ギャぁぁぁぁぁぁあ!!!」

エースが海に落ちたのは言うまでもなく、私も助けに行こうとしたらマルコに腕を掴まれておりいけない。

「ったく、何してんのよ。」

そう言ってハッチから海へ出てエースを拾ってきたのは見慣れないオールバックの男…。

『誰?』
「は? 俺だよ俺!!」

何回見ても分からない…じーっと見つめていると左目の横のところに大きな傷、顎に髭、茶髪…。

『え、サッチ??』
「なに、今!?気づかないの!?」
『だって髪が…フランスパンで判断してたから。』
「今サラッとかなり失礼なこと言ったな!このやろ!!!!」
『…そっちのがかっこいいよ?』

そう言うと、ガツンと担がれていたエースが地面に落ちた。

『ちょ、何やって…え?』
「見るな…」

私の目を大きな手で隠しているが、隠し切れていないその顔は赤くなっており照れているのだと分かった。

「俺のにさわんじゃねェよい!」
「グベシッ!!」

目を隠していた手は離れて、いつものマルコとサッチの喧嘩ぎ始まっていた。

『…やっぱり、リーゼントのがいいかもね。』
「だろ!?」
「よい!?」
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