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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第58章 訓練始めます!


訓練に使った5日なんてあっという間だった。途中雷が降ってくることもあった、敵船を沈めに行くマルコを眺めてることもあった。

『やっぱり、こういう日が好き。』

今は出港に向けての準備をしている。ログも溜まったとマルコが言っていた。あとは食糧を調達し、船の最終チェックをする。

「何一人で言ったんだ?」
『あー、いや、別にー』
「何だ?あ、まさか!俺が覇気が使えるようになって僻んでんだろ!」

これはエース…今は1番隊の少数と2番隊の少数で食糧探しのために森へ入っている。

『いや、もともと使える私がそんな事で僻むわけないでしょ?』

エースはこの5日間で簡単に覇気を習得してしまった。もともと新世界に来るほどの実力があったので無意識のうちに使用していたようでコツと名前さえ分かればなんとかなった。

『腹立つ…』
「僻むなって!!」

背中をバンバンと叩いてくるエースに流石にイラっとしたので、覇気を拳をエースの腹にめり込ませてやった。

「グォッ!!」
「エ、エース隊長!!!」
『自業自得。よし、1番隊はこっち行くよー!』
「「はい!!」」

森の中をズンズン進んでいくと見えたのは、色とりどりの木の実とその木の実がある木。

『これは…』
「でけェ…」

隊員の1人が呟いたその一言は、たしかに大きいに尽きる。その木はシャボンディのやる木マンマングローブよりは小さいが…いや、それでもでかい。

『私がスライサーで落とすよ。』
「いえいえ、ここは、俺たちで登る班と受け取る班に分かれますよ!アン副隊長はここで受け取る係してくださいね!」

そして、持っていた武器を片手に落とそうと努力を始めた。なんて頼もしい子達だろう。

「俺の一撃で落とすぜ!!」

その子はこの5日間で武装色の覇気を使えるようになった子で、深く呼吸をすると“ハッ!!”と木に一撃をいれた。すると、グラグラと揺れる木から沢山の木の実が落ちてきた。

「「おおッ!!」」
「じゃあ次は俺だ!!!」

半ば、皆んなが学んだことを競い合っている感じだった。

『はーい、そこまで!!』

手をパンパンと叩くと、競い合っていた彼らは手を止めた。持ってきていた籠もいっぱいになっており持って帰るのも一苦労しそうだ。

『モビーに戻るよー!!』
「「「はい!!」」」

たくさんの果物を持って帰るとサッチは大喜びだった。
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