【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第56章 赤髪の縄張り
そして、私は赤髪海賊団の船レッドフォース号へ乗船した。
「お、アンか?どうした?」
『ちょっと諸事情でね…しばらく船に乗せてもらう。』
「おォ、そうか!!しばらくと言わずいつまでもいていいぞ!!」
「お前は俺たちの娘みたいなもんだからな!」
ヤソさんやルウさん、そして赤髪海賊団の人たちも喜んで出迎えてくれた。
『ありがとう!』
「アン…操縦室はこっちだ。」
「ベック、俺は?」
「あんたはとりあえず、服を着替えてこい。」
「あ、そういやそうだな。」
ベックの後に続き、操縦室へ向かう。そこには大きな地図が何個かありその一つを取り出すとテーブルに乗せた。そして棚に置いてあったエターナルポースを1つ持ってきた。
「これが次の島、アンダーマウンテン島だ。」
『変な島の名前ね。』
「海底火山があってな、温泉というワノ国文化も伝わっている島だ。」
『海底火山か…噴火とかは大丈夫なの?』
「あァ、何年かに一度噴火するらしいが、そこまで大きなものは起こったことがないらしく。火山のないところを出入りできるようになっている。」
『ん、わかった。じゃあ、まずは…』
地図をよく見て、エターナルポースの記す方角に何があるかを確認した。
『よし、特に障害物もなさそう。』
「あァ、そこらへんは大丈夫だ。」
『じゃ、甲板行こう!』
「わかった。」
エターナルポースを持って、甲板に行く。
『マルコー、繋げた??』
「できてるよい!」
「アンちゃーん、無理しないでねー!!」
『今からとりあえず向き変えるから注意してねー!!』
甲板に手をついて、真下の海を動かすように、両方の船の向きをゆっくりと変えた。
「「「「おぉー!!」」」」
『よし、こんなもんかな…』
「あぁ…真っ直ぐになった。」
『じゃ、ちょっと最初は勢いつけるから捕まっといてね。水流操作…海龍』
九蛇の遊蛇をイメージするようにうちの水をかなり大きな大蛇の姿にした。そして、船を思いっきり引っ張った。
「うおッ!!」
「あぶねッ!!」
グイグイと海龍を使って、エターナルポースの方へ引っ張っていき上手いこと波に乗ったのを確認すると…
『海流操作!!』
海の上の方に強い海流を起こして、船を軌道に乗せた。
「すげェ…この速さ…帆船じゃ普通でないぞ!」
『ベック…方角は?』
「問題ない」