【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
「俺たち何も出来ないんですよ!!」
「お願いします、開放してあげてください!!」
「お前ら…」
『…仕方ない…許さないけど隊長だから解放する。水面刀:ウォータースライサー!!』
小さめのスライサーで縄を切る…そのついでに髪もカットしようとしたら避けられた。
「ちょっ!!俺の髪はいいから!!」
『…そう?』
「ったく!! 仕事してくるよ!!」
「おう、頼むよい」
「こんだけ話してても起きないだな、こいつら。」
『どっちも欲望には忠実だからね。』
「お前さんがキスでもすれば起きるんじゃないか?」
『えー?』
「いや、それよりいい方法があるぞ?」
後ろからハスキーな声が聞こえたと思ったら、ベックが船長を迎えに来たようだ。
「悪いな…うちのまで」
「苦労するない、お互い」
「全くだ。」
『で、いい方法って?』
「いいか?お前はジッと黙ってる。それだけでいい。」
『ん? わかった。』
「よし、やれ」
そういうと、ベックの後ろから赤髪とうちの隊員たちが現れていきなり騒ぎ出した!!
「アンさんが、ベック副船長とキスしてるー!!」
「うわぁ!!熱そう!!」
「次はマルコ隊長だ!!」
なんともわざとらしい言い方で起きるのか…。
「「何ィィィー!!!!?」」
「うわ、起きた…よい」
「おい、マルコ!!俺のアンに勝手にキスしてんじゃねェ!!」
「ベック!!アンは俺のだと言っただろッ!!喧嘩売ってんのか!?!」
急に起き上がった2人は狙いはちゃんと分かっているようで、その2人に抗議を入れにいった。
「お前さん…相当愛されてるな。」
『こんな起こし方ある??』
「俺たちが考えたんですよ!エース隊長、最近肉って言葉にも慣れてきて反応してくれないから、」
「なんかいいのないかなーって!」
「俺らはベック副船長に頼まれただけなんで!!」
にっこり笑う船員たちだが、上のものがこの起こし方で本当にいいのか…と思った。
「まだ、言ってるな…アン」
『はーい』
エースとシャンクスの頭の上に水の玉を作り、それを上から落とした。
「「うわッ!!」」
『いつまで言ってんのか知らないけど…早く仕事してよ。』
「お、アン! 無事だったか!」
「俺以外とはキスするなよ!」
この2人は話を聞くと言うことが出来ないのだろうか。
『はぁ…』