【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
『あとはサボだね。あらかた開けたし。』
「なんか、恥ずかしいな//」
「何あげたんだよ〜」
小さな箱を開けるとそこには、涙型で輝く宝石のネックレス。
『可愛い〜!!』
「喜んでもらえてよかった。」
『うん、すごく嬉しい!』
「つけてやるよ。」
サボはネックレスを手に取って、つけてくれた。
Side.Sabo
いろんな箱開けてみたけど、“やっぱりアンって人気あんだな〜”が正直な感想。でも、俺が送るものも負けてねェと思ってる。
小さな箱に包んでもらった、それはコアラに無理言って一緒に選んでもらった。
ーいい、サボくん!アクセサリーは送った相手へ1番気持ちが伝わりやすいのよ!
ーなんでだ?
ー渡すもの…そうね…サボくんならネックレスがいいと思うわ。
ーん?
ーネックレスを送るってことは意味があって…ネックレスの意味は
あなたをつないでおきたい…他のところにいかないでくれ。
だって言ってて、即決めたな。あとは、宝石にもいろいろ意味があるんだって言われて必死に悩んだ。
『ね、これ.この宝石はなんていうの?』
「これはシトリンだよ」
『ふーん、シトリンね…』
薄い黄色に輝くその宝石はまるで…
『サボの髪の色とおんなじだね!!』
「お、確かにな!よく似てる!」
あぁ…ほんと無意識な2人ってのは…。
「照れてんのか?」
「うるせ。」
ご機嫌そうに触るその姿に買ってよかった。送ってよかったと本当に思う。
『ふふーん…可愛い?』
「あぁ…よく似合ってるよ。」
ほんとに機嫌いいんだな。
俺がシトリンを選んだのは髪の色と似てるなァと思ったのはちょっとあったけどな。
ー宝石も注意だよ!
ー何が?
ー宝石には宝石言葉って言うのがあってね!!
そう、シトリンの宝石言葉は「友情、初恋、甘い思い出」
お前は俺の初恋で、まだまだ消えない友情があって、今日のこの日が甘い思い出になればいい。そう思ったんだ。
「次はこの指に指輪買ってやるからな」
そう言って、左手の薬指にちゅっとキスを落とした。
「俺がいるんだから、ちょっとは遠慮しろよな。」
「わりィな!本気だからさ。」
『あの時言ったよね。せいぜい口説き落としてくださいね』
クスッと笑うアンに理性が揺らいだのはエースの前だから言わないでおこう。
「頑張るさ。」