【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
ハンコックの箱を開けてみると、やはり大まかは服。あと、ブレスレットやアンクレット等のアクセサリーも入っていた。
「さすが女帝…選ぶ下着もなかなか。」
「これ、スケスケじゃん」
『何見てんのよ!!』
下着類は即座に取り返し、クローゼットに直した。
「ちぇ〜つまんねェの〜」
「俺とするときはそのスケスケにしてくれ」
「何言ってんだよ!」
『希望とか聞いてないし、そもそもしないし。』
ドフラミンゴは…想像していた通りドレス。しかも、ドフラミンゴの海賊旗が書かれているもので、“こんなのいつ着るの?”となったのが正直なところ。と思っていたらそこには高そうなコートが入っていて、これは使えそうだった。
「売ればいくらになんだろうな、これ」
「素材もいいし、デザインもいいし、きっと能力対応もしてるぞ」
「うわー、さすが王様。」
『可愛い〜、次の冬島で着よう!』
おじいちゃんのは流石にびっくりした。エースのはないって言ってたのにしっかり入ってた。
『よかったね…』
「おう!さ、開けるぞ!!」
「中はなんだ…てなんだこれ。請求書?」
『なになに…エースへ、お前がわしの孫だとバレてから届いた食い逃げのご飯代じゃ。しっかり払え…だってさ。』
「うげェ…見なかったことにしよ。」
『追伸、中に肉があるから燃やすなよ』
「なにーッ!?! アン消してくれ!!」
『ちょっとなんで部屋で燃やしてるのよ!!』
バシャと水をかけると、書類も箱もその周辺も水塗れ。船はなんとか燃えないで済んだ。
「うわ〜、どうすんだこれ。」
『エースが悪い。掃除して』
「わりィ…」
そう言って、燃えかすをゴミ袋に詰めて、肉を必死に探していた。
「結局ねェのかよ!!」
『おじいちゃんの戦略ってところでしょうね。』
「クソジジイめ。」
全部のゴミをゴミ袋に詰めると“あとで燃やしてやる”と言って部屋の隅に置いておいた。
「アンは何もらったんだよ。」
『え、聞く?』
「俺の見ただろ?」
“仕方ないな…”と箱の中を見せるとそこにはなんかファイル。
「なんだこれ。」
『お見合いの写真。』
「「はぁぁー?!」」
『まだ諦めてなかったか。』
「俺のと一緒にあとで燃やしてやる。」
「そうしろ!!」
『ん、お願いね。」
部屋に置かれている箱はあらかた開け終わり、だいたい中身を確認した。