第55章 歳を重ねて…

何かどうなってプレゼントを開けるのに、兄2人の監視がいるのか。

食堂を出て、部屋に戻るとやはり結構大きめの箱でいくつかプレゼントが置いてあった。

「こんなに…」
「俺なんてもらってねぇのに」
『どんだけ根に持ってんのよ。』
「おんなじ誕生日で双子なのにここまでの差があるのはなんか不満。」
『はは…』

誰が何の箱かは判りにくいが…とりあえずピンクのふさふさ箱と馬鹿デカく海軍なんて書いてある箱、九蛇マークが入った箱は誰のかはすぐ分かった。

「うわ、この箱見ろよ。まるでドフラミンゴのアレだ。」
「うわー、趣味わりィ…誰だよこんなの送ってくんの。」
『ドフラミンゴだよ』
「「え…」」
「…こ、この海軍って誰だろな〜。海賊に海軍のプレゼントって洒落のつもりか？」
「『それは、おじいちゃん//クソジジイ。』」
「そ、そうなのか。」
「このマーク…どっかで見たことあるんだよな〜」
「どこだっけかな〜」
『それは、ハンコックからだよ。九蛇海賊団のやつ。』
「お前ッ、あの絶世の美女とも知り合いなのか！？」
『うん、まぁね。』
「この小さい箱は？」
『小さいっていうけど、普通サイズだからね。周りが大きすぎるだけだからね。』

それは、ミホークから今朝もらったもので…まだ中は見ていない。

「誰のやつ？」
『ミホーク』
「え、あの鷹の目からも来てんの？」
『うん。くれた』

丁寧に包みを開ける。きっと中身は。

「短剣？」
「短剣よりは小せェな。」
『ダガーだよ。あのミホークが女の子らしいものを送ってくるわけないでしょう？』

そのダガーは普通のものよりも小さめでそんなに豪華な装飾はないが、持ってみたら手に馴染む不思議な剣だった。

『あ、レッグシースもついてる。さすが！』
「なんだそれ？」
『あぁ…これはね。』

レッグシースにダガーをはめて、着ていたワンピースの裾をまくる。

「な、なにやってんだよッ！！///」
「うわ！足白い//」
「見るなよ！サボッ！！」

そして、足の太腿より少し上の方に巻く。

『なにしてんの。実践してあげてるのに。ってか、足くらいショーパンの時に見てるでしょ？』
「普段見てるのとめくられて見るのではまた違う。」
「そうだ、男を舐めるな。」
『いや、舐めてないけど。』

使い勝手は試してみないとわからないので、しばらくつけたままにしておいた。