【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
『ん、でも、ちょっと待てよ。私、サボより誕生日早いよね!?』
「ん、あァ…エースと一緒だからな。」
『じゃあ、私の方がお姉さんじゃない?』
「あ、気づいた?」
「昔からずっとサボと言わないでいたのにな〜」
「なー。」
2人して顔を見合わせて、にっこりと笑っていた。
『じゃあ、私妹じゃないじゃん!!』
「21年も生きてて、なんで今まで疑問に思わなかったんだよ」
「本当にな。今更だろ?」
『…それもそうか。もう15年はサボがお兄さんしてるんだもんね。じゃあいっか!』
「いいのかよッ!」
「そこでいいって言っちゃうアンちゃんって完全に妹体質なんだろうね〜」
「いいじゃん、可愛い妹で。」
「で、サボよ」
「なんだい、エースくん」
「俺にはプレゼントないのか?」
「あー、エースもいる?アンしか眼中に入ってなかったわ」
「そりゃねェだろ?兄弟。」
『やっぱりエースは友達いないんじゃん。』
「ッるせェ!!」
私はサボから小さな箱のプレゼントもらっていた。
『ありがとうね、サボ』
「礼はキスでいいぞ!」
『キスはもうしばらくいいかな〜』
「ん?なんだそれ。どういう意味なんだ?」
『んー、さぁ?』
にっこり笑うと、どこかしらから“悪女だ。”、“俺らも遊ばれてんじゃね”、“ちょっと誑かしが多いよい。”なんて聞こえるもんだから。水の玉をお見舞いしてあげた。
「冷てッ!!俺は何にも言ってねェよ!!」
「そうだぞ、アン」
『いや、目が語ってた。』
「「ギクッ。」」
「冷てェよい。」
「能力の使い方を熟知してやがるからな。」
「俺のリーゼントが〜」
「化粧でもしなおしてくるかね…」
水に当たった隊長たちは服までびっしょりになってしまったので、着替えやら顔や髪を整えるために部屋に戻っていった。
『んー、シャンクスくるのか〜。』
伸びをして、席を立つとエースとサボが腕を引いてきた。
『なに?』
「まだ時間あんだろ?話そうぜ」
「そうだ。せっかく俺が来たんだからな。」
『んー…したいことがあるんだけど。』
「なにすんだよ。」
『プレゼントの整理だけど?』
「整理するほどもらってんのか?」
『うーん、見てないけど…結構あるんじゃない?』
「俺も見る」
「俺も行く。」
「お、話がわかるじゃねェかサボ!」
「だろ?さ、行こうぜ!」