【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
親父の部屋を出ると、すぐに食堂へ向かう。さっきまで寝ていたであろうエースがご飯を食べに来ていて、またすぐお皿に顔を突っ込んでいた。
「お、きたな。おはよう、アンちゃん」
『うん、おはよう!今日の朝ごはんは?』
「アンちゃんとエースは特別だからな!」
そう言ってくれたプレートにはオムライスが載せられていた。
『わぁ!ありがとう!すごく美味しそう!』
「4番隊からの誕生日プレゼントってな?」
ウィンクを決めてくるサッチの後ろから、みんなが手を振っていた。振り替えしてから“ありがとう”と声をかけると、“いいってことよ!”と返してくれた。
エースの隣に座り、ご飯を食べ始めるとエースがムクッと起きた。
「は、寝てた。」
『うん、寝てた。おはよう、エース』
「はよー、今日はみんな優しいな」
『いつも優しいよ。』
「それは、アンだけだろ?」
エースは冗談まじりに“俺はいつもは厳しい”と愚痴を零していた。
「アン…言ってた通り山ほどプレゼントきたからない。部屋に運んでおいたよい」
後ろから声をかけてきたのはマルコ。
『ありがとう!』
「俺プレゼントなんてもらってねェ!!」
『エースは友達いないからじゃない?』
「お前の顔が広すぎんだよ!」
『そうかな〜?』
「確かにそれはあるねい」
「うちの妹はとんだ悪女だからねェ」
前の席に座るイゾウとマルコはご飯を食べ出した。
『悪女って傷つくなァ〜、別にそんなことしてないけど?』
首をコテンと傾けると“そう言う仕草が男を呼ぶのさ”とイゾウに言われた。
『そんなの…知らないし。』
「お前さんは無意識で色んな奴を誘うから…こんな七武海やら海軍やほかの海賊から連絡がくるんだ。」
『えぇ〜私のせい?』
「「「そうだろ?」」」
食事を4人で取っていると、またもや慌てたように走ってくる隊員。
「ま、マルコ隊長!」
「なんだよい、騒々しい。」
「赤髪から連絡が来て、3時間後くらいにそっち行くからよろしく〜と言って切られました。」
「ほら、またお前さんが呼んだ相手だぜ?」
『そんなァ〜』
「理由はおそらく、アンとエースに祝いだろい。親父にも伝えとく。」
「お願いします!」
そしてご飯をまた食べ始めると次はまた違う人が訪れた。
「元気にしてたか?アン、エース。」