【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
[なァに、今日はアンちゃんの誕生日らしいじゃねェか。]
『え、なんで知ってるの?』
[フフフフ…俺ァ国王だぜ?知ろうとしてしれない情報はないぜ?]
『そうなんだ、一応ありがとう。』
[愛すべきアンちゃんの誕生日だからな、プレゼントを用意してやった。が、きっと取りには来ねェだろうからそっちに送ったぜ?大切に使えよ。]
『優しいのね…ありがとう。顔を見て言えないのが残念だわ。』
[なァに、まだ約束が残ってるからなァ…今度来たときにはもっと女を磨いとけよォ?]
『あら、私はいつでもいい女よ?』
[フフフフ、そうだったなァ。おっと時間だ、俺ァやることがあるんでな。また連絡してこい]
『うん、ありがとうね』
ガチャンと切れた電伝虫はようやく静寂を取り戻した。
とりあえず、服を着替えようと思いクローゼットあけるとガラガラガラと雪崩れるように出てきた包装された箱。
『え?』
箱には小さくメッセージが書かれていた。
【愛すべき私たちの妹へ】
その字はとても綺麗ですぐにナースのお姉様たちだと言うのが分かった。
『こんなにたくさん。』
中を開けてみると、何故かサイズが合っている下着や靴、服など女子特有のものが入っていた。流石に白ひげ海賊団のナースだ。どれもセンスが良く、気に入った。
『あ、このオフショルダーワンピースかわいい!』
今日はこれにしようと、真っ白から薄いブルーへのグラデーションのオフショルダーワンピースに着替えた。
『〜♪〜♪』
とっても気分よくしていた。するとまたもや電伝虫が鳴り出した。
『え、また?はい、もしもし…』
[おお、アンか?妾じゃ]
『ハンコック!! その節はありがとう!』
[いいのじゃ…気にするでない。]
『今日はどうしたの?』
[いや…その、な… ほら、姉様頑張って。うむ…今日、誕生日だと聞いたのでな。プレゼントを送らせてもらった。]
『えッ!!』
[その、おめでとう…これからの一年がいい年であることを祈っておる。]
電伝虫は少し照れた顔をしており、きっと電話向こうのハンコックも照れているんだろう。
『ありがとう!すごく嬉しいわ!!』
[そうか!! おめでとう、アン。私たちからもあるから同じ箱に入れたておいたわよ]
『マリー、ソニアまで、本当にありがとう!』
[かまわぬ。]