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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第55章 歳を重ねて…


『ちょっと…って。まだ汚い?』

自分の体を確認してみるけど、クリームはついてない。

「グララララッ、冗談だァ。」
『もう!』
「甲板も綺麗になったことだし…ケーキ食うか!」
「まだ食えるのか!?!」

エースはキラキラと目を輝かせて、よだれが出てきている。

『エース、よだれ…』
「おっと…すまねェ。サッチ、早く出せよ!!」
「おう、おーい、持ってこーい!!」

おかしい…たしかにモビーは親父様やジョズ、アトモスと体が大きい人が多いので扉大きく作られている。が…流石に大きすぎない?
扉に入るギリギリの大きさを10人で運んでくるって…

『どんなケーキだよ。』
「うまっそォ!!」

ドォンと甲板に置かれたケーキは3メートルはあるんじゃないだろうか。

『大きすぎない?』
「いや、うちの奴らだったらこれくらいすぐなくなるぜ?」
「おい、エース…火。」
「え、俺がつけんのかよ!!」
「主役はアンがメインだからない。」
「えぇ!?!」
『マルコがつければいいんじゃないの?』
「俺の炎はつかねぇよい。」
『ふーん…』

エースは渋々、蝋燭に火をつけていた。そして、つけ終わると家族での大合唱。こんなにたくさんの人に誕生日の歌を歌ってもらえるなんて。2人で息を合わせて、蝋燭を吹き消した。

「よっしゃ、食うか!!」
「私が切ってやろう。」
「まてまて、剣ならやっぱり俺でしょ?」
「僕のがうまいよ!!」
「普通に切れよい!」

ギャーギャー言いながら切り分けられるケーキは家族みんなに行き渡り、サッチが言っていたようにあっという間になくなったのだった。

「うめェ!!!さすがサッチだな!!」
『おいしいッ!!フワフワなのに甘すぎず、フルーツもおいしい!』
「アンちゃんがいない間に厳選したんだぜ?」
『ふふ、ありがとう!』

もう深夜2時を回ろうとしていたがまだまだ宴は続きそうだった。

「疲れたかよい?」
『ん? ちょっとだけ。』
「そうかい。」
『こんなに盛大にお祝いしてもらったの、10歳の誕生日が最後だったから。』
「アンは10歳で海軍に入隊していったからな!その後もマキノやルフィ、サボも祝ってくれたんだぜ?」
『えぇ〜いいな〜。海軍内はそんなことなかったからな〜。おじいちゃんとかは必ずプレゼントくれてたけど。』
「そうかい。」
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