【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第55章 歳を重ねて…
今日は年越しだ。この時間から甲板で宴が始まる。
「今年も無事に生きてたことに」
「「「「かんぱーーーい!!!!」」」」
「みんなが健康だったことに」
「「「「かんぱーーーい!!!!」」」」
「親父の繁栄にッ!!」
「「「「かんぱーーーい!!!!」」」」
『あははッ、何回乾杯するの。』
「毎年のことだよい」
「この肉うめェ!!」
「あ、エース食べすぎ!!」
賑やかな始まりを見せた宴は、様々な料理が並び、お酒を浴びるように飲む。歌い、騒ぎ、時に喧嘩が起こる。
「だーかーらー、アンは俺のだっつてんだろ!?」
「それがおかしいっす!!エース隊長とはあくまで兄妹なんですよね!!」
「俺たちも話することくらい許してほしいっす!!」
「いや、許さねェ!! 俺はァ、アンが好きだァ!」
「あいつ酔ってんのかよい?」
『みたいだね。ほんと恥ずかしい。』
「いや、おもろいけどなッ!!」
顔を赤くして、酒瓶片手を持っているエースは…隊員たちに囲まれながら私についてを演説してた。
『馬鹿だな〜。』
「お前さんの兄貴だ。」
『認めたくないな〜』
遠目で見ていると目が合ってしまったようで、酒瓶片手にこちらへ歩いてくる。
『な、なに。』
「アンァ、ちょっと立て。」
『?』
言われた通りにとりあえず立つと肩をガシッと掴まれてちゅっと触れるだけのキスをされた。
「「「「「あーーーーッ!!!!」」」」」
『なにしてんの?』
「ニヘヘ……」
『おっと…』
人にキスをして満足げに笑った後、エースは気絶するように眠った。
『なにしてんだか…』
「そんな冷静でいいもんなの!?」
『もう、なんか…キスくらいいっか…ってなる。』
「じゃ、俺と…「ふざけんない!!」グエッ!!」
唇を突き出してやってきたサッチはやはりお決まりのマルコに蹴飛ばされていた。
「阿保だね」
『うん、』
エースは膝枕の上で爆睡してる。きっとしばらくは起きないんだろう。マルコとサッチは離れたところで喧嘩している。酒が入ってるせいか止めるものもなく、逆に歓声が入っている。
「グララララッ!!最後くらい仲良くしろォ、アホンダラァ!」
「「絶対ェ、やだ!!/よい!!」」
時間もどんどんと過ぎていき、残り2分を切ったときカウントダウンが始まった。
「「10、9、8、7、6、5、4」」